HORI AKIRA JALINET

『マッドサイエンティストの手帳』243

●長野県政を予測する


 2002年7月6日(土)午後時点での野次馬予想であります

 田中康夫が長野県知事選に立候補したとき、おれは苦戦(の末に敗退)と予想した。
 これは2000年9月4日の日記に残している。
 予想に反して当選した。
 反省すべきは直ちに改めるおれは、当確時点ですぐに長野県民諸君に詫びた。
 お詫びは2000年10月15日の日記に残している。

 さて、今回の県知事に対する不信任決議案の可決である。
 2002年7月5日18時頃、長野県会議で田中康夫の不信任決議案、やっと可決。
 某友人とニュースを見ていたが、今後の展開について意見一致せず。
 その友人、北朝鮮関係について見事に予想を的中させる人物だけに、その予想には大きな信頼を置いているのだが、今回ばかりはちと感覚にずれがある。
 まあ、長野と北朝鮮は違うけど。あ、似たようなものだったのか。
 ま、そこで、現時点でのわが予想を記録しておくことにする。
 間違いが判明したら直ちに詫びる。

 要するに今回の不信任決議、県民の「総論賛成」「各論反対」が表出したということだろう。
 総論が田中、各論が地元および具体的利権と結びついた県会議員である。
 このへん、小泉を支持した愚民層の反応に似ている。「痛みを伴う構造改革」と聞いてアホが浮かれて支持した。ところが1年経ってみたら、「痛み」はウチの父ちゃんにばっかりくるやんかと憤慨しているオバハンの感覚である。
 長野でも田中支持が減ることは避けられない。愚民どものうち、利権につながっている層がどの程度かによるが、父ちゃんが県議と知り合いだったら、今度ばかりは家族が浮かれて田中支持というのを黙っては見てないだろう。
 さらに、前回の知事選での田中支持層のうち、税金をたいして払っていない連中がどう動くかだ。フリーターとて有権者。「理念」から、田中が再出馬する場合(たぶん再出馬だろう……また元副知事の池田某との一騎打ちになるのかな。共産党の動きはわからんけど)、今度も田中に投票はするだろう。ただしここでも「公共事業をやめたら、その予算はわしらに配布される」程度に思っていたアホもいたはずで、この連中は「目が覚め」て、エサのおいしそうな方に流れるのではないか。
 これらを総合判断して、票は減るが再選、ただし辛勝いうところだろう。
 そうなると、また不信任決議案提出か。……ここから先はまだ読めない。
 ただ、田中には明らかな弱点がある。
 「有識者会議」とかいう機関だ。
 昨夕のNHKのニュースに、この「会議」の画像がちらっと映った。
 ひときわ目立つハゲ頭、春画のサディストを連想させる顔つきの男が吠えているのが一瞬映った。見間違うはずがない。ハゲ頭のチンカス三百代言・五十嵐敬喜である。
 こんなのが「有識者」と称してからんでいたら、長野が良くなるはずないわ。福島県原町市と同じようなことになりかねないぞ。経験的に断言するが、チンカス三百代言・五十嵐敬喜がからむとろくなことがない。……ま、もめ事があるところにからむのが三百代言の仕事といえばそれまでだけど、五十嵐の場合は「需要を喚起する」ところがあるからなあ。

 まあ、よその県のことだから、野次馬の立場で観戦させてもらう。
 わが予想をまとめておく。
 ・田中は再選される。圧勝とはいくまい。
 ・ただし「有識者」が県民から嫌われる。あの欲ボケ顔だものなあ、五十嵐敬喜。
  (ここでいう「欲」は金銭欲ではない。ただ、人間、いろんな欲を持っているものである)
 ・結局、県議会とのゴタゴタは収束せず、五十嵐その他に足を引っ張られるかたちで人気低下、そのうち田中が投げ出すだろう。
 再度の不信任決議はなかろうが、マスコミの「悪意的報道」が急増、これは田中がマスコミを利用してきた反動でもある。長野県諸君は、全国の愚民諸君同様、テレビ信者が圧倒的多数だろうからな。
 ……と、まあそんな予想だが、女相撲でもあるまいに、やたらフンドシして土俵に上がりたがる太田を府知事にいただく大阪よりは長野はマシではないかい。


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