『マッドサイエンティストの手帳』858
●マッドサイエンティスト日記(2025年8月前半)
主な事件
・中之島クロス(1日)
・廃墟巡礼(4日)
・山下洋輔×福盛進也ライブ@ハチ(10日)
・ KLL例会(15日)
・芦辺拓『ダブル・ミステリー 月琴亭の殺人 ノンシリアル・キラー』(創元推理文庫)
8月1日(金) 中之島クロス
朝、珍しくも世間の通勤ラッシュ時に出かける。
地下鉄もバスも混んでるだろうから、豊崎〜クラフロ西〜桜橋〜田蓑橋を50分ほどゆっくり歩く。本日も炎天のようだが、朝の日陰を歩く分には涼しい。
9時過ぎに中之島クロスへ。
諸検査のあと、2週間前にホルター装着して調べた「24時間心電図」を含めた診断を受ける。
結果は異状なし。ごく簡単な診断で、例によってわが「24時間・分刻みの行動記録」は今回も役に立たず。いや、役に立ったから明確に診断が下せたのだろうけど。ま、ありがたいことではある。
次回は3月先。たぶん来年から半年ごとになりそうである。今年1〜3月の手術、これで一段落である。
昼前に出て梅田まで歩く。
*
美術館前のSpace ship's Catは元気そうである。ウチの近所のトラたちとはえらい違いだ。夏バテしないようだからなあ。
午後は穴蔵にこもる。
月次の処理など、雑事色々。
明日からは、早寝早起きを基本に「普通の生活」に戻る予定である。
8月2日(土) 穴蔵
早寝して夜中に目覚めたが、無理矢理また寝て、午前5時に起床。
本日も猛暑日で「危険な暑さ」。もう飽きてきたけど、いいつけを守って外出は自粛する。
終日穴蔵。読書、雑事。たいして生産的なことはできず。
大阪市は午後に38.1℃を記録。実感はなし。
たちまち夕刻。
本日、全国的に花火大会が多いようである。
播州龍野でも「市制施行20周年記念」(←20年前に「龍野」が「たつの」に変わった!)の「第73回龍野納涼花火大会」があることを夕刻に知った。
小学時代は龍野橋上流の河原(ウチのすぐ近所)で打ち上げていたが、下流に河川敷でできて、そちらに移った。今年は2,000発打ち上げるらしい。
行ってみてもよかったのだが……
*
国土交通省の河川ライブカメラで見るが……10分ごとの静止画像だから面白くもなんともない。
本日も早寝。
8月3日(日) 穴蔵
まだ猛暑日、危険な暑さ。日曜日であるし、外出は自粛する。
終日穴蔵。読書、午睡、空しく一日を送る。
*
市営廃墟の屋根でトラたちも昼寝しておる。
だんだん生活態度が似てきたなあ。
8月4日(月) 廃墟巡礼
まだまだ猛暑日、危険な暑さらしいが、月曜日なので所用あり、午前に外出する。
梅田ウロウロのあと、思うところあって環状線で京橋へ。
久しぶりに廃墟巡礼である。
環状線外側にあるグランドシャトー。正確には、そのなかにあったナイトサロン「香蘭」跡の空間。
*
わが愛好するSF廃墟の中で、ここは異色の存在。景観でもSFでもなく、「間違い電話」で誘いこまれた廃墟である。
その経過はこちらに書いているが、2015年に廃業して、その廃墟はグランドシャトービル内部に残っているらしい。見物はできない。
詳しくは近いうち別に書くつもりだが、謎の多い場所である。
ついでに京橋一帯を散策。寝屋川沿いのダイエー跡は更地のまま。片町線の地下化もあって、10年は工事が続きそうな。
せっかくなので、昼は「立ち食いうどんNo.1」の京橋うどんできつね。ざるうどんもあるが、立ち食いの場合はかけうどんに限る。さすがに汗が噴き出る。
帰館、午後は穴蔵にこもる。
8月5日(火) 穴蔵
まだ続く猛暑日。お上のいいつけにしたがって、外出は見合わせる。
終日穴蔵。
・午後、BSで『博士の異常な愛情』をやっていて(DVDを持っているのだが)見はじめると没入してしまう。
が、クライマックスの爆撃機シーンに被せてテロップが流れる。
「伊勢崎で最高気温41.8℃を記録」?!……興ざめであるなあ。
丹波柏原は3日天下(よりは長いか)で終ったのは痛快だが、名作のクライマックスで流すほどのニュースではなかろう。
・夕刻の報道番組で阿倍野の聖天山が出てきた。
心霊スポットになっているという。
聖天山正園寺の横に老人ホームを作ろうとして、辻見住職を含む三人が詐欺?(土地の虚偽登録)で逮捕され服役中。
寺は荒れ放題、建築中の老人ホームが廃墟化して、肝試しの舞台になっているらしい。知らなかった。
ここは眉村さんの「エイやん」の舞台で、わが「大阪SF八景」の重要スポットである。しかも崖道の崩落で再注目された場所。そこがさらにSF廃墟としても注目されようとしている。
昨日のグランドシャトーに続いて、妙な因縁を覚える。
明日にでも見物に行くか……しかし、危険な暑さだからなあ。
8月6日(水) 穴蔵
まだまだ続く猛暑日。外出自粛。
終日穴蔵。ほぼ終日エアコン稼働。読書、午睡、空しく一日を送る。
午後にはアメダス(大阪)が37.2℃を記録、今季の最高値らしい。
西公園の「地下貯水池」工事現場に、1年ぶりに変化があった。
円環(ケーソン)回りに組まれていて足場が撤去されて、コンクリートの円環がむき出しになった。
*
昨年末に較べて5mほど低くなった印象。
このまま地上設備の撤去まで進む? 予定では春に「立杭工事」(地下タンク)完了、今は新御堂方向への横穴を掘って土砂を排出しているはずだが、何か工事の区切りなんだろうか。
工事は来年末(令8年末)まで(それも信用できないが)だから、今ごろ終るとは信じがたい。
わしが生きてるうちに終るとは思えんのだが……またしばらく注目することに。
8月7日(木) 穴蔵
立秋である。涼しくなった。
午前中、少し雨が降り、16日間続いた猛暑日は終る。
飲料系重量物の運搬役で外出以外、終日穴蔵。
エアコン稼働させることなく、読書、午睡、空しく一日を送る。
空しくでもないか。
毎月のことだが、筒井康隆氏の活動に感嘆。新潮に「性」、文学界に「モンキー・ビジネス」、群像に「防衛」、先日の「波」誌の「眞三郎の特技」を加えると、今月4篇。傾向がすべて異なる、というか最後の数行までわからない。これには驚かされる。
さらに週刊文春に筒井康隆インタビュー「私の『大往生』」……教えられるところが多いが、わたくしの場合、もう「二地域居住」は断念した方がいいのであろうか。迷うところも多し。
8月8日(金) 穴蔵
本日も早朝(深夜)2時に目覚め、朝まで雑事。
5時にテレビでニュースを見る。
鹿児島に大雨特別警報が出る。警戒レベル5「緊急安全確保」。毎度おなじみのアナウンスが繰り返される。
夜中に線状降水帯が発生して、霧島市など「何らかの災害がすでに発生している可能性がきわめて高い」という。
明るくなるにつれて、だんだんと被害の全貌が明らかになるかと、涼しく快適な穴蔵でテレビを見続ける……。
阪神大震災の体験が尾を引いているのだろう。どうしてもこうなってしまう。
あの日、誰も来ない会社のフロアを、アチコチで鳴る電話対応で走り回りながら、倒壊した阪神高速の映像を見たのは、地震発生後7時間ほど経過してからだった。
あの時に較べれば……などと思ってはいかんのだが。
本日はハチママ92歳の誕生日。
祝賀?行事は明後日に行うので、本日は山下トリオ「Hachi」など流しつつビール1杯。
芦辺拓『ダブル・ミステリー 月琴亭の殺人 ノンシリアル・キラー』(創元推理文庫)
1冊の文庫で、オモテからは正統派の孤島殺人事件「月琴亭の殺人」が、ウラからは(横書きで)WEB形式の一人称小説「ノンシリアル・キラー」が始まり、中央で「合体」するという、なんとも不思議な構成のミステリー。
*
オモテ篇。森江春策は「幻の映画」上映会がある天眼島のホテル月琴亭に招待される。そこには森江を含む5人が招かれていた。だが、招待の理由はバラバラ。ある男は珍しいレコードのオークション、ある青年は絶滅種とされる海藻が群生していると聞いて、ある女性は婚活パーティのサクラとして、別の女性は貴重なアンティーク家具があると聞いて……。5人が食堂に行くと、ひとりの男が椅子に縛られていた。その男は招待主ではなく、不当な判決を出した過去のある元判事で、拉致されたらしい。しかも5人それぞれに元判事と関わりがあるらしい。恨みを抱いていることでは森江も例外ではなかった。
いったい誰が5人を呼び寄せたのか。しかも干潮時が過ぎて、天眼島は橋が水没した孤島となってしまう。そしてその夜、元判事が最初の犠牲者となった……。孤島密室のミステリーの開始である。
ウラ篇。WEBの書き手は女性ライターである。彼女は、ある女性クリエーターが快速電車で受けた心ない辱め(席を譲れ譲らないに発する言い争い/その女性は妊娠中だった)に端を発する「事件」を追う。きわめて上品な老紳士が仲裁したにも関わらが、女性はショックで倒れ、それが原因で死亡、暴言男は取り押さえられたが、その後、世論の追及も大きく、山中で投身自殺したらしい。だが、事件を追うと、女性にはストーカーがいたらしい。さらに……一見無関係に思えた「不連続な」死亡事故が妙にからみあっているような。
芦辺拓さんの、なんともこみいった超絶的ミステリー。私は正攻法で、まずオモテから、つぎにウラから読んで最後に「合体」してが、ウラから読むと、サスペンスものというより、動機だけが先に明かされる「変則的倒叙ミステリー」になるのだろうか。
どちらから読んでもうならされること必至。
8月9日(土) 穴蔵
世間は3連休の初日……と思ったら、ニュースは「ふるさとや行楽地へ向かう人のラッシュ」がトップ。
盆休で、17日までの9連休というのが結構多いらしい。
ま、出歩かないに限るな。
本日は10月のala「森山威男ジャズナイト」の予約開始である。さっそくいつもの席を押さえる。
中学高校の同級生が、10月に神戸でランチ会をやるとメールしてきた。正規の同窓会は終わりにしたが、たまには生き残っているメンバーで集まろうということらしい。一応諾。
ともかくがんばって2ヶ月は生き延びねば。
本日も(一応真夏日だが)過ごしやすい1日。寒くなるまでは元気に過ごせそうな。
8月10日(日) 山下洋輔×福盛進也ライブ@ハチ
大雨の予報だったが、曇天、涼しい。
穴蔵にて普通の生活を営む。
午後に雨が降り出したが小雨……というより微雨、短い距離なら傘なしで歩ける程度。
夕刻、専任料理人と出て、梅田のいんたーぷれい8へ。
ハチ66周年(ハチママ生誕91年でもある)で、山下洋輔(p)×福盛進也(ds)のライブである。
トップで予約したから最前列で聴ける。
周辺も高齢者多し。山下さんは70年万博からハチで演奏、55年になる。その頃から聴いている顔ぶれが、この日だけはと来るから、高齢化するはずだ。
まず山下さんのソロで2曲。
・Communication
・Thought of Beatrice……これは松井守男画伯をコルシカに訪ねた時に生まれた民謡がベースの曲。
ここから福盛さんが加わって、
・For 2 Akis……これは福盛さんがハチ(現マスターAkiとAkiちゃん)に捧げられた、CD表題曲。
・Banslikana……Duoではじめて聴くが、これは名演としかいいようがない。
・Birth……これも福盛さんの曲。
・Lonly Woman……これも久しぶり、というか山下さんの演奏は19年前に御大との共演で聴いて以来である。
・(アンコールで)Hachi……むろんハチの店名(ハチママのしゃべり口調がベース?)の曲で、トリオ来阪の時、新幹線の中で作られた。むろん私は出来上がって数時間後の最演を聴いているのである。
先代と今、ハチ2代にちなむ曲が2曲揃って聴けるのは、おそらくここだけだろう。
充実したライブであった。
店を片づけたあと、現ハチバンド……というか、現マスター中心に集まってきたメンバーによるライブ。
昔(ハチママ時代)は「ハチ軍団」というムチャクチャバンドがあったが、今はレベルが上がって、皆さんうまい。
ただし例外もあり。
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大ちゃんがヨタヨタと登場、声だけは健在、オガオガーーーーッと「サマータイム」(らしき曲)を絶叫。ハチ軍団唯一の生き残りである。大ちゃんは私より1歳若い。元気でいてくれよ。
これを聴いたところで失礼する。
帰り際、「さっき、来年のライブは8月8日に決まった」という。令和8年8月8日午後8時8分8秒のカウントダウンライブ決定、さっそく予約、これで最前列確保できた。
がんばって、あと1年、健康に留意して生活しなければ。
8月11日(月) ランチ@神戸
本日も大阪の天気予報は大雨だったが、未明から朝まで断続的に小雨が降っただけで、曇天。
熊本に大雨特別警報らしいが。
10時頃に出て、阪急で三宮へ。地下鉄で1駅、新神戸、駅直結のホテルへ。
ここに来るのは27年ぶり、まだオリエンタルの名がついていた時代であった。
珍しい顔ぶれが全国からが集まってのランチ会。
34階からの眺望。
*
六甲中腹から重苦しい雲がかかり、海もかすんでいるが、これもまたよろしい。
新幹線組もあり、適当に解散。まことに貴重な2時間であった。
夕刻帰宅。夜には(大雨の九州も含めて)皆さん無事に帰着されたようである。
リモートでは体験できぬ贅沢というのは残るのだなあ。
8月12日(火) 穴蔵
薄曇りで直射光なく、過ごしやすい日である。
一応「平日」に戻ったから、落ち着いて仕事……と思っていたら、ややこしい騒動が勃発。
詳しくは書かないが、認知症気味の独居老人の住む部屋が、昨日朝から応答なく、配達弁当が手つかずのままという。
理事が不在なので、同じ集合住宅の住人として立会いを頼まれる。
幸い某支援サービス財団と契約していて、1時間ほどしてそこの「担当者」がくる。ドアを明けるが「U字ロック」が掛かっていて数センチしか開かない。大声で呼ぶと、返事らしい声はするが意味不明。担当者が携帯で救急と警察に連絡する。
10分ほどで救急車到着、5、6人の隊員が来て大騒ぎ。警察も来る。さらに10分後にタンカで運び出された。
こちらは廊下で見物していただけだが……支援担当者の行動、救急と警察の管理人と支援担当への質疑、U字ロックを外す手順(切断するのではなかった)、内部から聞こえる「絶叫」と「やさしく宥める声」の応答など、はじめて知る事が多く、不謹慎ながら、勉強になりました。
明日はわが身。落ち着いて机に向かう気分にはなれず。
8月13日(水) 穴蔵/スマホ不調
曇天、昼前から晴れてくる、窓が東に面した穴蔵には理想的な天気。快適な1日である。
珍しくスマホで電話しようとして、通話ができないことに気づく。
「アクセス制御によって制限されています」と表示が出る。
専任料理人からこちらにかけてもらうと「電源が切られているか電波の届かないところにいる」とアナウンスされるらしい。
ショートメールやネット接続は普通にできる。「通話」だけができない。
2週間以上前からこんな状態らしい。「通話」はかけることもかかってくることも滅多にないから、気づかなかったのだろう。
色々調べて、各種の設定、再起動、SIMの抜き差しなど試みるが回復せず。
ネットでの「相談窓口」を探すが、機種が古い(2017年)せいか、該当機種が出てこない。
午後、購入したヨドバシに出向くと、相談窓口はネットでの予約のみと門前払い。
スマホは解約・廃棄した方がいいか。もともと「電話」は滅多に使わない。110や119がどうなのかは(迷惑電話になるから)試していない。まあ、スマホなしでも困らないだろう。しばらく検討することに。
(→結局、格安機種に買い替え。8/17)
8月14日(木) 穴蔵
晴。朝から直射光。久しぶりに猛暑日である。寒くなるよりよろしい。
終日穴蔵。
ややこしいこと色々。
・播州龍野の某関係、毎年盆前後に処理する事案があるのだが、ここ2週間、まったく連絡がつかない。
何かあったのか。龍野行きの予定立たず。
身内を通して近隣の人に訊ねてみると、近所でもよくわからんらしい。待つしかないか。
・スマホの不調、色々調べたが、店頭での対応で最終判断するしかなさそう。明日夕刻を予約。
・一昨日の某老人、先行き不安定……とか。
・白黒のトラ猫いじめとか、公園前の路上喫煙とか、その他色々。
いいこともあり。
面白い本を色々読むが、嫌なことの方が多くて書く気力なし。明日以降に。
たちまち夕刻。
専任料理人が色々並べた。
*
揚げとズッキーニのみそ焼き(和風?)とかタンドーリ(インド風のチキン?)とか、ややこしいのが色々。
枝豆とヤッコはうまい。文句はいわず、ありがたくビールをいただく。
ややこしい日は、ややこしいことすべて明日に送って、早寝するに限る。
8月15日(金) KLL例会・他
盆で猛暑日、意外に慌ただしい日であった。
・朝、横浜の長男とzoom会議1時間ほど。
帰省できない代わりかと思ったら、二地域居住に関するアドバイス?のような内容であった。
気遣いはありがたいが、わざわざリモートワークまでしてくれる必要はない。
・近所の某医院で定期健診。数値はきわめて正常であった。
・昼前に出て、阪急で三宮へ。神戸文芸ラボ(KLL)例会に出席する。
本日は盆と急病が重なって少人数。
Tさんがヴェノーヴァという楽器を披露してくれた。
ヤマハ製のリコーダーの一種。ソプラノサックスに似た音が出せる。
*
楽器自体は1万円代だが、マウスピースやリードの金具はソプラノサックスのを使い、そちらの方が高いそさうな。
そういえば坂田明さんが昔(80年代後半)時々電子アルト? を吹いていたが、あれは何だったか……
・夕方近く、阪急で帰阪。
東灘から西宮あたりまで急に猛烈な雨、武庫川を渡るとすぐ晴れた。甲子園はどうだったのか。
・夕刻、梅田のスマホの購入店でスマホの不調を調べてもらう。
設定のチェック、電源の入れ直し、SIMの抜き差しと、一昨日私が試みたのと同じ手順で調べて「さっぱりわからない」という。
ただし結論は明快。7年前の機種で修理の対象外という。
機種変更するか、この機会にスマホは持たぬことにするか、結論は持ち越し。急ぐとこでもあるまい。
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