『マッドサイエンティストの手帳』791

●マッドサイエンティスト日記(2022年11月前半)


主な事件
 ・5回目ワクチン接種(7日)
 ・高井洋治さんを偲ぶ会(13日)


11月1日(火) 穴蔵
 目覚めれば霜月であった。
 曇天、7時頃から雨が断続的に降りつづく。肌寒し。
 終日穴蔵。ちと事情あり、ほとんどベッドで過ごす。
 たちまち夕刻。
 一杯飲み、早寝させていただく。

11月2日(水) 穴蔵/戦況報告
 夜中というか未明というか、午前3時に目覚め、ゴミ出しついでにネコの戦場を見る。
 おっ、10月15日の戦況報告以来、進展があった。
 嫌猫派と思われる人物が大阪YMCA国際専門学校の便箋に「通告書」を置いたのが10月15日である。
 この「通告書」は、煉瓦の重しで固定されて、2週間、撤去されることなく置かれていた。
 その剣幕に恐れをなして、愛猫派も掃除ボランティアも手を出せなかったのであろう。
 ただ、猫のエサは相変わらず(夜中0〜1時頃に)出され続けている。
 未明(午前4時頃)までは置いてあり、この間に野良がそこそこ食べているようである。
 エサのトレイは午前6時には片づけられている(片づけるのが誰かは不明であるが……)。
 その「警告書」(チラシ)が、本日消えた。重しの煉瓦は除かれている。
  *
 戦場にはキャットフーズの入ったプラ容器が2つあるだけ(午前3時)。
 大阪YMCA国際専門学校、根負け、敗退か。
 わたくしはどちらに与するものでもありません。
 なかなか「世界」が見えないな。またしばらく、戦況を見守りたい。

11月3日(木) 穴蔵/ウロウロ
 文化の日である。
 少しは文化的なことをやらねば。
 昼過ぎに出て、東梅田の路地を抜け、いんたーぷれい8へ。
 ハチは夕刻からのライブが多いが、本日は久しぶりに「ジャズ喫茶」営業をやるという。
 故障していた「アルテック・バレンシア」が復調したからである。
  *
 カウンターでビール飲みつつボケーーーーッと懐かしい響きを聴く。
 特にリクエストはせず、マッコイ・タイナー「Inception」、グッドマン「New Benny Goodman Sextet」、アート・ペッパー「Art Pepper + Eleven」など、1時間ほど聴いて帰る。
 やはり集合住宅では聴けない音である。
 往復6000歩を超えた。
 たちまち夕刻。
 オムレツなどでワインを一杯。早寝させていただく。

11月4日(金) 穴蔵/ウロウロ
 秋晴れである。
 午前、ぶらぶら歩いて天六の某院へ。
 この半年ほど不調である。どう不調かを書くとグチになってしまうので、やめときます。
 それを紹介状を持って相談に行ったら、色々検査、ま、処置した方がいいだろうということになる。
 別に命に関わる事ではなし。
 12月はややこしいことになりそうな。致し方あるまい。
 午後は穴蔵。
 年内の雑務(非SF系)の調整をあれやこれや。
 生産的なことはなにもできず。

11月5日(土) 穴蔵
 秋晴れである。終日穴蔵。
 たいした仕事は出来ぬまま、たちまち夕刻。
 新コロナ感染者が大阪は4159人……全国を見ても明らかに増加傾向で、第8波入りは確実。土日が入るから、来週8日あたりから急拡大だろう。
 旅行は奨励、祭りの大騒ぎは許容し、ハロウィンの密集状態については(韓国の「群衆雪崩」報道ばかりで)何も報道しない。
 梅田あたり、インバウンドも増えてきたようだし、ウチのリビングから見るに、某ホテルの点灯した部屋数が急増している。
 政府はどうするつもりなのか。このあたり、近平ちゃんの方が頼もしく思えてくるなあ。
 来春まで出歩かぬ日々がつづくのか……などと、憂鬱な気分で晩酌。
 ヒガシマルの特別限定醸造「龍野乃刻」(←醤油)が届いた。
  *
 翁の木綿豆腐で、白鹿のぬる燗を一献。
 ちょっと気分が晴れる。

11月6日(日) 穴蔵
 秋晴れである。終日穴蔵。
 不調。たいした仕事は出来ず。
 午後、専属料理人のお伴で天八のスーパー往復。重量系(飲料)のポーター役である。
 豊崎第6架道橋の少し東、城北公園通に沿って「なるか」が通過していく。
  *
 この眺めも(予定通りなら)年内で見納めである。
 (たぶん、車体の半分以上が向こう側(北側)の軌道に沈み、いずれ隔壁で隠されるはず。)
 周辺の眺めが、だんだんつまらなくなっていく。

11月7日(月) ワクチン接種
 秋晴れである。
 朝、中崎町を抜けて扇町プールへ。
 5回目のワクチン接種である。
 10時過ぎに受付、30分で終了した。
 扇町プールは扇町公園の南端にある。
 公園の東側は宮本浩志がカラオケパプのオーナーを殺害した現場である。
 昨年6月、1回目のワクチン接種の日に発覚した。懲役20年を不服として先日控訴した。また「死刑判決をお願いします」というのだろうか。
 公園を横切って、西側にある殺人者のベンチでしばらく休憩。
  *
 ここは稲美町の甥っ子放火殺人の松尾留与が身柄を確保された場所である(昨年11月)。こちらは7ヶ月の鑑定留置が終って7月にやっと起訴された。
 6回目のワクチン接種があるなら、その頃にはふたり揃って死刑になってほしいものだ。
 昼前に帰館。
 午後は穴蔵にこもる。

11月8日(火) 穴蔵
 秋晴れである。
 終日穴蔵。
 晩酌時に皆既月食。ついでに442年ぶりの惑星食との「共演」というが、こちらはさっぱり見えない(最近目がひどくかすんでいるせいもあるが)。
 20時頃に小形のデジカメで撮影。
  *
 一眼で三脚立てるのが面倒で……こんなものであろう。
 11月5日に、8日からコロナ急拡大だろうと思ってたら、大阪は4325人……「大阪モデル」が黄色になった。
 まだ「第8波が懸念される」なんていっておる。
 ま、今回「大阪にだけ高齢者外出禁止令」なんてことはなさそうだが。
 早寝させていただく。
 ということで早寝したら(9日)1時に目が覚めた。
 さっそく「外出」してみる。
 中天に満月が輝き、黒猫がプラ容器に顔を突っ込んでいた。
  *
  野良猫の食べ散らかして栗名月
 ……11月だから、この季語は月遅れか。

11月9日(水) ウロウロ
 午前に出て梅田の某デンタルクリニックへ。
 処置1ヶ月の検査が終わり、しばらくは「経過観察」となる。ほっ。悪くなったらまた来い……であろうと勝手に解釈する。
 昼過ぎの阪急で西宮北口へ。
 某身内(←夙川に住んでいる妹である)と会い、溜まっている雑事についてあれやこれや相談。
 播州龍野のことが多し。
 結論はでないが、最近テレビでよくある「田舎ぐらし」「移住」翼賛番組の欺瞞性について意見が一致する。
 田舎の陰湿な人間関係は、住んでみないと実感できないだろう。
 ま、アホ番組見て実行したアホは、悲惨な体験を経て人生をやり直す(手遅れがほとんどだろうが)しかあるまい。
 夕刻に近い午後に帰館。
 夜は専属料理人に数皿並べてもらって晩酌。
  *
 龍野乃刻で味付けするメニューが3皿。これでビール、熱燗。たまらんなあ。
 早寝させていただく。

11月10日(木) 穴蔵
 秋晴れである。
 終日穴蔵。
 視力が衰え、たいした仕事はできぬまま。
 アメリカの中間選挙。結果が出るまで、またも時間がかかりそうな様相。
 そこへロシアで「プーチンの料理人」なるものが急浮上した。アメリカの選挙に介入したとか。
 プリゴジンなる男、「金正日の専属料理人」(藤本某)みたいなのかと思ったら、単にレストランの経営者らしい。
 プーチンを料理する(切り刻む)のかと思ったら、むしろゴマスリ男?
 ラスプーチンみたいな黒幕かと思えば、案外出たがりのようである。
 君側の奸かと思ったら、跡目を狙っている気配ありとか。
 おかしなのが出てくるなあ。
 しばらく注視したい。

11月11日(金) 穴蔵
 秋晴れである。
 終日穴蔵。
 資料を読んで過ごす……が、このところ視力が衰えて、さっぱり進まず。
 運動不足なので、近所の公園など1時間ほど散歩。
 桜などが大量に伐採されて、紅葉が少ない。
  *
 数少ない紅葉を眺める。
 こんな楽しみしかなくなった。嗚呼。

11月12日(土) 穴蔵
 秋晴れである。
 終日穴蔵。
 こればっかり……だが、本日はまあまあ進行した。
 1時間ほど外出。重量物(飲料系)の運搬役である。
 夜は運んだ飲料を少しばかり戴いて早寝。

11月13日(日) 高井洋治さんを偲ぶ会@ニューサン
 早朝は晴れていたが、次第に曇り、昼前には雨となった。
 午後、専属料理人とニューサントリー5へ出かける。
 古くからのODJCメンバーであった高井さんの追悼ライブである。
 高井さんといっても誰にもわからない。ODJCの「うわばみ」はんである。
 2004年3月の開設から18年間、ODJCのHPの管理人を務めてくださった。
  *
 昨秋亡くなられたのだが、諸般の事情で追悼の機会がないままであった。
 ご遺族の主催で、ニューサンでの追悼ライブが開催された。
 50人ほどの限定メンバーだが、なによりであった。
 うわばみはんは、わが大学先輩でもあり、なにかと親しくしていただいた。
 この5,6年、体調が悪くてライブにもコンサートにも来られなかったが、HPの管理はこまめにやられていた。
 コロナで、この3年ほど、コンサートもジャズ・パーティも開催されていない。HPだけがたよりであった。
 そういう意味では、バミはんは、この3年、ODJCにいちばん貢献した人であった。
  *
 クリスの司会で、全員黙祷のあと、住友会長の「献杯」、(意外にもクラシックも好きだったから)ショパンのピアノ演奏、引き続き、ニューオリンズ・レッドビーンズ、ニューオリンズ・フォーティーズ、マホガニーホール・ストンパーズによる讃美歌やゴスベル中心の演奏が続き、最後は全員のセッションで、賑やかにニューオリンズ・スタイルの葬式演奏となった。
 わたくしの場合、家族葬、散骨で終えるつもりだが、こんなライブならちょっといいなと思えてくる。

11月14日(月) 穴蔵
 曇時々晴れ間。肌寒い日である。
 終日穴蔵にあり。
 昨日の「うわばみはん追悼ライブ」の続きで、ODJCのHPのことを少しばかり。
 こまかい作業を色々やってはったのだなあと感心する。
 たちまち夕刻。
 おでんで一杯やって早寝させていただく。
 ……そういえば、大阪でも「おでん」を関東煮(かんとだき)とはいわなくなったなあ(むろん、おでんの具材も味付けも関東とは違うが、ここでは名称の問題)。
 近所の「常夜燈」の大将が頑固に「かんさいだき」を守ってはるのが嬉しい。
 近いうち、また行ってみよう。

11月15日(火) 穴蔵/ウロウロ
 秋晴れである。
 終日穴蔵にあり。
 こればっかり……のつもりだったが、金融機関の窓口まで出向く用件発生、午後、梅田うろうろ。
 久しぶりにステーション・ビル「風の広場」に上がる。
  *
 2期地区、北にタワマン、南にホテルの工事が急速に進展して、「中庭」はますます狭くなった。
 来月には西端の「単線」が本当に地下に潜るか。地下化の工事は送れている気がするが。
 視力が落ちて、屋上からの眺めも、あまり楽しくなし。
 とぼとぼ帰館。


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