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『マッドサイエンティストの手帳』409

●マッドサイエンティスト日記(2007年9月前半)


主な事件
 ・ワールドコン「Nippon2007」へ(8/31日〜)
 ・マホガニーホール・ライブ(8日)
 ・森山威男ジャズナイト2007(15日)



9月1日(土) ワールドコン
 ワールドコン会場。
 午後1〜6時、瀬名秀明さんの企画「サイエンスとサイエンスフィクションの最前線、そして未来へ!」に出る。
 まことに刺激的であった。
 夜はパネラー、スタッフ諸氏とウチアゲ、深夜まで。
 ワールドコンについてはこちらにアップ。

9月2日(日) ワールドコンから帰る
 ワールドコン会場。
 午前中、「ハードSFの楽しみ」……正式には「大阪大学基礎セミナー サイエンスフィクション: 科学と物語のあいだ 出張版 単位2」だったかな?に出る。
 午後は「カフェ・サイファイテーク」にて接客。
 15時から30分間「サイン会」に出る。トナリが天野喜孝氏であり、特別にサインを貰った。
 「テスラ〜ガーンズバック連続体」を途中まで聞いて、新横浜へ移動。
 帰館。
 楽しく刺激的で得るところの多い3日間であった。
 ワールドコンについてはこちらにアップ。

9月3日(月) 穴蔵
 終日穴蔵……のつもりであったが、月初の月曜であり、仕事も色々やらねばならぬのであった。
 3時間ほど外出。
 あとは穴蔵にて雑事を片づけるのであった。
 本日は、一部の報道機関によれば中田カフスの「Xディ」であり、ナンバ花月には報道陣が貼りついているとか。見物に行ってみたいが……。
 夜10時、まだ動きはないようである。

9月4日(火) 穴蔵/エリック・コタニ
 終日穴蔵。
 ワールドコン以来、少しは気合いを入れて仕事をするのであった。
 三村良信さんのブログで、先日ワールドコンで会った近藤陽次博士のペンネームが「エリック・コタニ」と知る。
 な、なんだ、『彗星爆弾地球直撃す』の作者ではないか!
 
 エリックには15年ほど前に会っている。SF大会かSF大賞のバーティだったかな。巽孝之さんが紹介してくれたのだった。
 精悍な顔つきで、喧嘩も強そうで、そうか、ブルーバックスの著者写真、どこかで見た顔だと思っていたのだ。
 近藤センセ、エリック・コタニと名乗ってくれればすぐわかったのに。
 お互い、近藤博士は白髪になり、おれは額が後退したからなあ。
 そういえば、野尻抱介さんは近藤陽次名で知っていた。人それぞれである。
 次の機会があれば、おれか野尻さんに振るように、事務局諸君。

9月5日(水) 穴蔵
 ほぼ終日穴蔵。
 仕事にはげむのであった。
 昼前に、NOグローリーランド・ジャズバンドのベーシスト村橋さんがやってきた。
 ジャズ談義色々やりたいところなれど、お互い職務に励むのであった。
 引き続き仕事。
 夕刻、1時間ほど淀川堤を散歩。
 
 台風接近の予兆なりや、風雲急である。嵐の予感。それはそれで面白いのである。こう炎天ばかりではなあ。
 夜は居住する集合住宅の「大規模修繕委員会」
 21時半頃から専属料理人に色々並べてもらってやっと晩酌。
 枝豆、エビフライ・キャベツでビール、ポテト中心のなんとかケーキ、サラダなどで微発泡ワイン。
 本日も夜更かししてしまった。寝る。

9月6日(木) 穴蔵
 午前3時に目が覚める。
 久しぶりに自転車で梅田へ。早朝グルメのつもりだったが、以前ほどの食欲はない。歳なのであろう。
 大阪駅〜梅新〜扇町公園を回ってホームレス事情を調査。
 午前4時、豊崎交差点まで戻ってきたところ……交差点を南から北へ渡っていたところへ、西側から信号無視したバイクの一団が来た。
 爆音族?というのか、6、7台が道いっぱいにひろがり、バリバリとふかしつつ、低速で後ろから来るクルマの走行を妨害している。
 昔、ゼロハンで走っている時にこんなのに巻き込まれたことがあるが、今度は自転車で交差点の横断中に横側からである。あわててブレーキをかける。
 
 ぶつけられるかと思ったが、停止したおれの傍を通過して、東の天六方面へ去っていった。
 ああこわ。
 終日穴蔵。
 少しは仕事もするのであった。

9月7日(金) 穴蔵
 台風9号、未明に関東直撃。進路は「龍の上半身」を串刺しの様相である。
 絵に描いたような「西高東低」。こちら大阪は朝から東向きの窓に直射日光、7時からエアコンを作動させるのであった。
 穴蔵にて終日雑事を片づける。
 珍しく電話やメールの多い1日であった。
 当面の雑事は夕方にて終了。
 明日は1日遊び呆けることにする。
 ということで、シャワーの後、晩酌。
 
 専属料理人が並べてくれたメニュー。
 手前の取り皿から時計回りに、枝豆、プチトマト、鰺刺身、豚肉野菜巻、じゃがいも煮、小松菜煮浸し、焼きナス。写真は3人前。
 これで盛大にビール。
 おれがそこいらの居酒屋や小料理屋に興味なしという事情、おわかりいただけると思う。
 「新しいご馳走」より「新しい天体」なのである。
 そろそろ就眠。

9月8日(土) マホガニーホール/ファイブ
 午後、久しぶりにミナミへ。
 難波から心斎橋まで散歩。
 マホガニーホールへ。ここは河合良一氏のプライベート・ホールである。
 
 ラグタイム・ピアノのアレクセイ・ルミヤンツェフとボーカルの裕美夫人をゲストに招いてのライブ。
 
 アレクセイのピアノはテクニックは「完璧」なんだろうけど、ラグタイムの場合、あまりに完璧だとこちらが緊張してスイングしにくい面もあるなあ。
 大阪側はラスカルズとNOグローリーランド・ジャズバンドの混成メンバー。
 
 S友さん、「今日だけはタイガー・ラグ演ったらあきまへんで」
 ラスカルズがこの曲を演奏すると阪神が負けるのである。虎狩りだものなあ。確かに前にそんなことはあった。首位攻防戦だからなあ。
 本日はNOグローリーランド・ジャズバンドのトランペット・松永さんが大活躍であった。
 夕刻、ほぼ総勢ぞろぞろと近くの寿司屋へ移動。
 本日は土曜日で、ラスカルズはニューサントリー・ファイブに出演である。
 午後7時頃にお開きとなって、有志はさらにファイブへ移動。
 おれもいったん帰館の後、自転車でファイブに合流。2ステージ目から。
 
 ……と、日本語のわからぬアレクセイが1ステージでタイガー・ラグを弾いたらしい。
 熱狂的阪神ファン数氏は真っ青になったらしいが、ラスカルズほどの神通力はなく、阪神辛勝になった模様。
 深夜帰館。10時間近くジャズ漬けであった。

9月9日(日) 大阪→播州龍野
 午前5時、目覚まし時計で起床。
 目覚ましで起きるのは年に1、2度のことである。
 播州龍野へ向かう。
 日曜の早朝は人通りなく、車道で野良が一服しているのであった。
 
 播州龍野、相変わらず暑い。
 が、大手スーパーへ買い物に行くと、「ぶっかけつゆ」が棚から消えている。冷麺も見あたらない。かわりに寄せ鍋のだしとかおでん関係が並んでいる。9月になってもこんなに暑いとは想定外だったのだろう。
 別の食品スーパーも同様。こちらで「鶴橋の冷麺」をふたつ 確保。
 ま、ぶっかけつゆはそう難しいものではなかろうから、専属料理人にレシピを作ってもらうことにしよう。
 ということで、夜は枝豆、肉豆腐、トマト・ハム・カイワレ・キムチどばどばの冷麺でビール。
 早寝。

9月10日(月) 播州龍野の日常
 朝驟雨あり、少しは涼しくなった。寒い季節の予兆で、おれの場合は気が重いのである。
 国内に数ヶ所あるわが隠れ家のひとつ、タイムマシン格納庫の裏にある老朽家屋……これは別に秘密にしているわけではなく、8年ほど前に別荘として公開しているが……この敷地内に、いつから生えているのか知らないイチョウの木がある。そろそろ大量のギンナンを落とし始める季節である。
 隣の邸宅から、枝が侵入しているとクレームがついた。ギンナンが庭に落ちると、落語の「たけのこ」騒ぎみたいになりかねない。面倒なので切ってもらうことにした。
  
 朝から某社に来てもらってバッサリ。サッパリしたけど、樹霊に呪われんかなあ。
 呪うなら向こうの豪邸の主でっせ。
 気が重いことである。

9月11日(火) 播州龍野の日常/百日紅
 朝6時、書斎の室温26℃、居間は24℃で肌寒いほど。
 粛々と下男仕事に励むのであった。
 ゴミ出しその他で近所を歩くに、やたら百日紅の花が目立つ。
 が、どうも下品な木が多い。
 毒々しい色のが多く、共通して枝が細い。品種が違うのだろうか。
 サルスベリというからには、猿が滑るほどツルツルの太い幹でなければ。
   
 右の百日紅は幹細く花ばかり多い「下品」な例。こういう木が多い。大阪の公園などで見るのもこんなのばかり。
 中のは近くの某豪邸の百日紅。太い幹が白塀からのび、風格がある。
 ウチのは左端。幹太く花は控えめで、まあ上品な部類ではないか。この木を見慣れているから「自花自賛」になるのだろうけど。
 午後6時夕食。
 日暮れも早くなった。
 ヤッコ、ミニオムレツ、サンマ、トマトのぶつ切りでダレヤメ。
 ダレヤメとは薩摩の方言で「晩酌」……ここいらをご参照……らしいが、おれは名古屋あたりで「ドエリャーウメー」が変化したのかと思っていた。ダレ(疲れ)をヤメ(とる)の意味らしい。
 ヴンンセント・ロブロット『映画監督 スタンリー・キューブリック』(晶文社)を読みつつ、早寝。

9月12日(水) 播州龍野の日常/晋三くん
 黙々と下男仕事を遂行するのであった。
 老母と昼飯を食ってるところに、臨時ニュース。
 安倍晋三くんがとつぜん辞任表明。
 14時の会見の中継を見るが、ちんぷんかんぷん。記者の質問にひとつとしてまともに答えていない。党内でいじめられたってだけのことじゃないか。朝青龍みたいに拗ねて籠城、故国へ逃げ出すってのができないからなあ。
 それにしても、政治部の記者の質問って、なぜあんなに穏やかなんだろう。質問に対して答えになってなければ、「回答になっとらん」と再質問すべきなのに。社会部の記者を投入すべきではないか。相手は犯罪者みたいな連中なんだから。
 ということで、夜はダレヤメ。
 坂上遼『ロッキード秘録 吉永祐介と四七人の特捜検事たち』(講談社)を読みつつ寝る。児玉誉士夫の反応が面白いなあ……。

9月13日(木) 播州龍野→大阪/市内/守口
 播州龍野にて朝から粛々と下男仕事。
 午後の電車で大阪へ向かう。
 あみだ池近くにあるシオタデザインスタジオに寄って、某「伝説のクラリネット奏者」の伝記のカバーデザイン・データを受け取る。見事な出来映えで、公開したいところなれど、諸般の事情で月末まではマル秘である。
 あみだ池から心斎橋まで歩く。
 と、公園や街角のあちこちにスケッチブックを持った若者がやたら目立つ。
 
 どうやらデザイン関係の専門学校生の「実習」らしい。建築のパースかな?
 おれもやってみたくなるが……先を急ぐ。
 心斎橋から京阪で土居へ。
 初めて降りる駅だが、懐かしい雰囲気の商店街が残っている。
 NOグローリーランド・ジャズバンドのベーシスト・村橋さんの経営する某社へ。
 カバーのデータを渡し、用紙や製本の最終確認など。
 本の制作についてはこれで一応おれの手を離れた。
 これからパブリシティの準備となる。
 夕刻帰館。
 夜は専属料理人に色々並べてもらってビール、ワイン。
 
 本日のメニュー。
 左手前の取り皿から時計回りに、枝豆、トマト・タマゴ・生ハムその他色々のサラダ、豚肉とオニオンのグラタン風なんとか(創作料理)、カツオタタキ、冷ヤッコ。
 炊事しないですむというのはやっぱり楽であるなあ。

9月14日(金) 穴蔵/ウロウロ
 終日穴蔵……のつもりだったが、雑事あって昼間2時間ほど梅田ウロウロ。
 昼は駅前第3ビル地下「めん棒」でチクワ天ぶっかけ。まあまあか。近所の「たけうち」が相変わらず込んでいるので、こんなところまで出てこなければならぬとは。
 今後1ヶ月のスケジュール調整。
 集合住宅の大規模修繕委員会が集中的にあって、これを中心に考えると、慌ただしくなりそうな。
 ということでダレヤメ。
 
 本日のメニュー。
 手前の取り皿から時計回りに、枝豆、イカ・ボイル、ブロッコリ、ひとくちカツ、キンピラ、風呂吹き大根と、まあ普通のもの。創作系はなし。
 ビール飲みながらNHK「漫才の極意」を見る。  古い漫才のビデオを流して今の芸人がコメントするという、よくあるパターンだが、やっぱり面白い。横山ホットブラザースの親父(東六)のいた4人時代のビデオが貴重。アキラがクラリネットも吹くとはしらなかった。

9月15日(土) 大阪→名古屋→可児/森山ジャズナイト
 名古屋へ向かうわけだが、やっぱり新幹線はよほどの覚悟(か酔っぱらって)でないと乗れないので、難波から近鉄特急を利用、昼過ぎに千種へ。
 ジャズ研究家の今高氏とメルバルクの喫茶室で2時間ほど色々と打ち合わせその他。
 「伝説のクラリネット奏者」の伝記についてである。
 月末を目処に公開とする。
 中央線で多治見へ。
 今夜の塒にチェックインの後、大多線で可児市へ。
 森山威男ジャズナイト2007に向かう。
 終演後、多治見の居酒屋でウチアゲ。
 帰館は日付が変わってからになった。

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