『マッドサイエンティストの手帳』691

●マッドサイエンティスト日記(2018年11月前半)


主な事件
 ・播州龍野いたりきたり
 ・歌之助独演会@繁昌亭(7日)
 ・morimura@museum(11日)
 ・すみのえアート・ビート(11日)


11月1日(木) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 ややこしい雑件が集中の日。
 実家の雑草処理にシルバー人材センターから2氏、すでに早朝から作業を始めている。こちらはおなじみの人なので、お任せでいい。
 荷造り発送が3件あって、肉体労働。昼前に揖西の某運輸へ持ち込む。
 帰路、銀行に寄り「大金」準備。
 某事務所に関係者と司法書士が集結、先日からあれこれ作業した書類を確認する。
 OK。これで10年ほど前から懸案だった手続きが一応終わる。
 ほっ。
 夕刻の電車で帰阪。ああ今週は疲れた。
 久しぶりに専属料理人が並べたメニュー(特記するほどのものではないが、なんだか懐かしくもあり)でビール、酎ハイ。
 ともかく寝るのである。

11月2日(金) はじめてドンキ
 定刻4時に目覚めるが、さすがに起床はしんどく、また眠る。午前7時に起きる。
 秋晴れで、肌寒い。
 終日穴蔵にこもる……つもりであったが、タイムマシン業の月次の処理などあり、午後、1時間ほど梅田うろうろ。
 ドン・キホーテが激安店であることは知っている。
 雑貨品(輸入品など)の安売り店という認識であった。入ったことはない。
 OSビルの並びにある店の前を通りかかったら、クスリのコーナーが目にとまり、目薬購入のため入店。
  *
 ついでに店内を覗いて驚いた。
 飲料や酒類、つまみ、駄菓子、その他食材が多く、むしろこれがメインではないか。
 他の商品はともかく、酒の値段はわかる。わが愛飲する黒糖焼酎「れんと」は徒歩圏でここがいちばん安い。1本購入。
 梅田の中心地に最安値店があったとは……ドンキに栄光あれ!
 ということで、夜は専属料理人の並べた数皿(肉炒め、生ハムサラダ、温野菜、その他根菜類の色々)でビール、れんと酎ハイ。
 某ゲラが届いているが、明日である。ご心配なく、Kさん。

11月3日(土) 穴蔵
 秋晴れで行楽日和らしいが、人出が多そうで、出かける気分にならず。
 終日穴蔵。
 マジメに机に向かう。某ゲラのチェック。
 15時頃に黒猫の営業所まで行き、宅配便発送。
 あとはボケーーーーッと過ごす。
 夜は専属料理人がオニオングラタン、鰆ソテー、サラダを並べた。
  *
 これでビール、安ワイン少しばかり。
 おれにはこの程度が適量である。
 22時前に寝るつもり。
 毎日こうありたいものである。

11月4日(日) 穴蔵
 本日も秋晴れで行楽日和らしい。
 が、人出が多そうな。モリムラ@ミュージアムが昨日オープンで、行ってみたいが、本日も混み合っているだろう。今度の金曜日にするか。
 ということで、穴蔵にて本を読んで過ごす。
 ちょっと公園に出ただけ。
 お、久しぶりにヨレヨレのおっさんを見る。
  *
 お元気でなにより。

11月5日(月) 穴蔵
 本日も秋晴れで、行楽日和ではないらしい。普通の月曜だからなあ。
 少しは仕事(非SF系)もするのであった。
 好天は本日までらしいので、午後、散歩に出る。
 ジュンクドー〜ヨドバシ〜大阪ステーションシティの定番コース。
 久しぶりに風の広場から天空の農園まで上がってみる。
 新駅工事は変化したようなしないよな。
  *  *
 天空の農園にはコスモスが揺れているのであった。
 1時間半ほど歩いて帰館。
 夜はおでん、その他3皿ほど並べてもらってビール、れんと酎ハイ。
 本日も早寝のつもり。
 明日は少しはSF的生活(思考)をしよう。

11月6日(火) 穴蔵
 未明だ。雨が降っている。が、浅田飴にはならず、5時前にはやむ。
 気の抜けた朝である。
 気合いを入れて机に向かう……つもりが、ややこしい電話。集合住宅の長期滞納者に関するあれやこれや。
 集中力が失せてしまった。
 理事はつらいよ。
 晴れたので、昼前後ちょっと散歩。
 お、ヨレヨレのおっさん、粋な場所でハトにエサをやっとるねえ。
  *
 紺の上下新調か。ハゲ隠しの帽子もいいし、意外にダンディではないか。
 おれの方がヨレヨレ……明日、近所で作業服も扱う店がオープンのはずなので、おれも対抗して新調するか。
 ということで、あとは穴蔵。ボケーーーッ。
 夜は専属料理人の並べた湯豆腐、一口カツ・サラダ、キンピラ、その他でビール、酎ハイ。
 早寝するつもり。
 それはそうと……
 社員を「平手打ち」した韓国IT業界の“王様”ヤン・ジンホ会長……小室直樹に似ているなあ。

11月7日(水) 歌之助独演会@繁昌亭
 立冬である。先週の予報では、今週は曇天か雨だったはずが、本日も秋晴れ。
 終日穴蔵。
 夕刻這い出て繁昌亭へ。
 桂歌之助独演会。
 ほぼ満席である。
・「平林」笑福亭呂好
・「片棒」桂歌之助
・「太神楽曲芸」豊来家一輝
・「百年目」桂歌之助
 (中入り)
・「花筏」桂歌之助
 「片棒」がいちばん体質に合った爆笑もの(本人は「シャンプーで体を洗っているような」というが)。
 「百年目」の番頭もなかなかよく、ただ旦那の雰囲気は年齢が少し足りないかな……などと思うのは、こちらが年をとりすぎたせいであろう。
 先代歌やんを聴いていたのは40代だからなあ。

11月8日(木) 穴蔵
 穴蔵にあり。
 近所……城北公園通、徒歩6、7分のところに昨日コーナンがオープンしたので見物に行く。
  *
 ホームセンターではなく「コーナンPRO」で、工具や電材などがメイン。
 こんな場所で流行るのだろうか。
 防寒の作業服を見るが、ヨレヨレのおっさん以上になれそうにない。
 電動工具類にちょっと惹かれるが、10年前ならともかく、おれにはもう関係ない店だなあ。

11月9日(金) 穴蔵
 久しぶりに浅田飴だ。
 終日穴蔵。
 痴呆状態……でもないのだが、机(PC)に向かってほとんど何も生産的なことやらないのは、もし隠しカメラがあれば、痴呆状態としか見えないだろう。
 色々アタマは使ってると言い訳しても通用しまい。おれは「意識受動仮説」の信者支持者だし。
 ということで、たちまち夕刻。
 夜は専属料理人が並べた「柿と合鴨の赤ワイン煮」で安ワイン一献。
  *
 柿は播州龍野の実家裏庭から獲ってきたもの。こんな利用法があったか。
 あとトマトソースのパスタで仕上げ。
 早寝するのである。

11月10日(土) 穴蔵
 先週に引き続き、この土曜日も「おでかけ日和」という。
 人混みは鬱陶しいので終日穴蔵。
 運動不足なので、午後、ジュンクドー往復。
  *
 北消防署横の抜け道。ま、これで大阪城公園にでも行ったつもりとするか。
 本日も無為に過ごしてしまった。

11月11日(日) morimura@museum/すみのえアート・ビート/大正区
 本日もおでかけ日和・行楽日和である。
 昼前に出かけることにする。
 地下鉄で北加賀屋へ。この駅ははじめて降りる。
 先週(11月3日)にオープンしたmorimura@museumへ。
  *
 モリムラ・ミュージアム。森村泰昌ミュージアムで、開館記念展「君は『菫色のモナムール、其の他』を見たか? 森村泰昌もうひとつの1980年代」開催中である。
 1980年代後半の秘蔵作品30点(セルフポートレイトを始めてからの5年間)が展示してある。他に記憶の樹(ライブラリー)やギ・装置M(映像ルーム)も。
 空いていて落ち着いて鑑賞できた。
 が、会場の外にはチラシを手にした人通りが多い。
 木津川左岸の名村造船工場跡で「すみのえアート・ビート2018」というイベント開催中であった。
 名村造船は過去にも森村泰昌展に協力してきた会社である。
 せっかくなのでそちらへも行く。
  *
 おなじみラバーダックが来ていて(あ、モリムラ・ミュージアムの2階にアヒルが飾ってあったのは、協賛の意思表示か!)、かすうどんの屋台など色々。人出も多く、ちと苦手な雰囲気だ。
 名村造船の「産業遺産」見学コースもあるが、40分待ちなので見送る。
 むしろ木津川の向こうに見える中山製鋼所の景観に惹かれる。
 15分ほど歩いて、めがめ橋下の千本松渡船場へ。大正区へ渡る。
  *
 乗客3人(2人は自転車)。対岸の大阪製鐵あたりは誰もいない。
 また15分ほど歩いて、うるま御殿へ。4年ぶりかな。
  *
 ここでちょっと遅めの昼食。うるま定食。うまっ。
 南恩賀島からバスで大正、地下鉄で帰館。
 9,844歩になった。

11月12日(月) 穴蔵
 事情あって、また本日よりしばらく独居生活となる。
 ということで、終日穴蔵にてボケーーーーッとQ状態に陥る。
 朝は晴れていたが昼前から曇天、おれの気分の如し。
 湯豆腐+専属料理人作り置きの総菜並べてビール、酎ハイの晩酌。
 早寝するつもり。

11月13日(火) 穴蔵
 曇天なり。
 近所の某医院にて定期検診。数値はごく正常であった。
 あとは終日穴蔵。
 専属料理人の置きみやげ食材がまだあり、出かける必要もなし。
 某資料を読んで過ごす。
 一杯飲んで、適当に寝るつもり。

11月14日(水) 穴蔵
 定刻午前4時に起床。
 早朝、起きてすぐBSでニュースを見ることが多い(あとは、大事件がなければ、ほとんど見ない)。
 本日のトップニュースは、契約社員の女性がディズニーランド(オリエンタルランド)を「過重労働」で訴えた裁判。
 10〜30キロのコスチューム着て愛嬌ふりまいて「胸郭出口症候群」を発症、「30歳以上のババァはいらねえ」とパワハラを受けたとも。
 まあ、着ぐるみというのは不気味だわなあ。夏場は暑いにきまってるし。中にどんなおっさんオバハンが入ってしかめ面しているのかを想像すると、恐ろしくて近づけない。街で見かけても遠ざかることにしている。
 あれこそロボットにすべき職業ではないか。
 こんなのが集結する「ゆるキャラ・グランプリ」なんて、お化け大会に改めた方がいい。背後に市役所の魑魅魍魎がうごめいているのだし。
 本日も終日穴蔵。少しは仕事もするのであった。
 午後、近所の食品スーパー往復。
  *
 貨物線沿いの人通りのない道を歩く。
 落ち葉を掃除する人もなし。センチメンタルになるぜ。
 ということで、夜はコンビニメニューよりちょっとマシな料理で独酌。
 適当に寝る。

11月15日(木) 大阪←→播州龍野/ボヤ騒ぎ
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 須磨あたりで空が明るくなり、明石で晴れ上がる。快晴。
 姫新線本竜野で降りると、北西方向に黒煙が上がっている。
 怪煙発生。げっ、わがタイムマシン格納庫ではあるまいな!
 走っていくと、わが社より100メートルほど北である。
 空き地でゴミが燃えている。隣家に燃え移りかねない。
  *
 5分もしないうちに消防車が来て消しとめた。
 なんでもここはゴミ屋敷(空き地の北側に家/空き地も所有している)で、住民(奇矯な人物らしい)が、狭い空き地でたき火を始め、途中でどこかへ行ってしまったという。こりゃ放火魔ではないか。
 近隣(特に南側のビル)住人にはえらい迷惑である。
 おっさん(らしい)は戻ってこないので、これ以上面白い場面は見られず。
 こちらもヒマではないので、後日、後始末など聞くことにしよう。関わりたくはなし。
 タイムマシン格納庫にて雑事。某事務所に行き、書面その他の受取り。ちょっと実家にも寄る。よこたの穴子寿司を挟んでちょこまか動く。
 夕刻に近い時間に帰阪。つまらんメニューで独酌。
 こちらには赤猫は(たぶん)いないから、安心して早寝する……つもり。


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