『マッドサイエンティストの手帳』663

●マッドサイエンティスト日記(2017年9月後半)


主な事件
 ・森山威男 JAZZ NIGHT 2017 (16日)
 ・台風18号、日本縦断(17-18日)
 ・シンギュラリティサロン(23日)
 ・播州龍野いたりきたり
 ・「ミステリーから見える社会」(30日)


9月16日(土) 森山威男 JAZZ NIGHT 2017
 午前5時の外気22℃、おれには晩秋の空気であるなあ。
 風雲急をつげ、7時には雨になった。
 昼前……これから可児市へ向かう。今年は専属料理人も同行する。
 台風18号接近、九州の諸君がどうなるかわからないが、現地で落ち合えることを願いつつ、新大阪に向かう。
 新幹線は1年ぶりである。名古屋経由、多治見のホテルにチェックイン。
 大阪組2名、九州組(今年は色々な事情あってテリーくんひとり)と合流し、大多線で可児へ向かう。
 夕刻ala(可児市文化創造センター)へ。傘さしての来訪は初めてである。
 森山威男 JAZZ NIGHT 2017
 18時30分開演。
 第1部は今年の目玉「一夜限りの山下洋輔トリオ復活」である。
・ミナのセカンドテーマ。山下さん、森山さんのデュオ。意外にも静かで抑制された雰囲気。
・クレイ。坂田明さんが加わり70年代前半のトリオ復活。
・ロイハニ。坂田さんはクラを吹く。
 このトリオの活動は実質的には3年である。「完売」満席だが、会場に当時に聴いていることは数少ないはずである。
 休憩。恒例のジャンケン大会あり、今回の目玉賞品はLP『ダンシング古事記』…おれは持ってるから戦意なし。たちまち敗退。
 第2部は、トリオ+川嶋哲郎(ts)類家心平(tp)中路英明(tb)高岡大祐(tub)水谷浩明(b)が加わってのミニオーケストラ。高岡さんのチューバは初参加である。面白い奏者が現れるなあ。
・サンライズ
・グラティテュード
・キアズマ
 それぞれのソロと対決するから、森山さん、叩きっぱなし。ともかく復帰なによりである。
・スイングしなけりゃ……(アンコール)
・最後に井上淑彦さんを偲んで「ずっと」。井上さんのこの曲は初めて聴いた。美しいメロディである。
 21時まで。
 雨の中、皆さん色々な方法で多治見へ移動する。
 おなじみPaPa'zでのウチアゲの片隅に参加させていただいた。
 専属料理人は第1回(2002年9月21日)以来、15年ぶりの参加である。が、森山さんも坂田さんも、専属料理人の方に「よくおいでいただいて」。皆勤の徒のおれには「お、あんたも来てたの」……でもないか。
  *
 深夜なので1時間ちょっと。
 雨は小降りなので、坂道を歩いてホテルに帰館。深夜の就眠。

9月17日(日) 多治見→大阪/台風18号
 午前7時に多治見にて目覚める。
 曇天で、盆地特有の雲は低いが、雨は降ってない。
  *
 台風18号はまだ九州の南方海上である。
 予報では本日は東海以西大雨だったから、午前の新幹線を押さえている。
 予定通り、多治見→名古屋→新大阪。
 昼前に新大阪に着いたら、風はなく、雲の切れ目から日が射していた。
 台風18号は昼前にやっと鹿児島上陸である。予報より6時間ほど遅れているのではないか。
 何よりも岸和田が土砂降りでないのが悔しい。ダンジリ場所取り野郎どもめが……と、こちらは何も被害受けてないのだが、(テープ貼った連中が結局場所を確保したのだとすれば)面白くないのである。
 午後は穴蔵にて2時間ほど午睡。あとはテレビで台風見物。
 夕刻、台風18号は足摺岬をかすめ、19時頃には高知市あたりを通過しているらしい。
 大阪市北区もちょっと風が吹いた。雨は降らず。
 専属料理人にごくおとなしいメニューを並べて貰って晩酌。
 おや、21時前のNHKニュース(全国区)で、「気象庁の観測データによると、たつの市で1時間110ミリという『記録的短時間大雨情報』」というのが流れた。どんなものか実感できない。揖保川水神の河川ライブカメラは作動していない。
 ボンクラ息子その1が東京から「龍野は大丈夫か」とメールしてきた。知らんよ。築116年間の陋屋、洪水と台風の被害は受けてないが、雨漏りくらいはしとるかも。蔵書水浸しなら、まあしょうがなかろう。
 21時頃、台風18号は22時頃に明石付近に再上陸らしい。
 大阪は静かなもの。
 早寝するのである。

9月18日(月) 穴蔵
 午前6時に目覚める。定刻4時に戻さねば。
 秋晴れ。終日穴蔵。
 梅田の某店に行こうかと思ったが、本日は「老人の日」で祝日、祝日には「老人割引」がないことに気づき、やめる。
 近所の小学校で、ヨレヨレ老人向けにエライさんの挨拶と「素人演芸会」があり、行ったら赤飯とカステラが貰えるという案内があったが、誰が行くか。
 「寝床」の衆の方がよほどいいものを並べてもらってる。
 少しは仕事もするのであった、いと少なしを。
 たちまち夕刻。
 専属料理人に、枝豆、ポテトとベーコン炒めたん、ローストビーフ、サラダなど並べてもらってビール。
  *
 鰯の生姜煮で白ワインを少しばかり。うまっ。
 台風18号は夜中に敦賀あたりから石川を通過、砺波あたりから日本海に抜け、新潟沖を北上、10過ぎに桧山地方(函館西)に上陸、北上して、18時頃に稚内の南東あたりを通過、オホーツク海に抜けたらしい。
 枕崎から稚内へ約30時間で日本列島縦断したわけで、まさにコンカツ台風であったのだなあ。

9月19日(火) 穴蔵/ウロウロ
 朝、テレビは豊田真由子ばっかり。昨日の「会見」の編集映像。頭下げたり涙ぐんだりよろめいたり笑ろたりむきになったり、表情は色々変化するが、牙を思わせる歯並びと凶悪な目つきは変えようもなく、夜叉の本性は隠せるものではない。しばらく見て切る。
 いずれにしても、衆院解散が浮上したものだから、議員寿命は10日ほどだろう。
 わしなら思い切って上の池にドボンと飛び込むがのう(←「雨乞い源兵衛」)。
 とつぜんの衆院解散、大儀がないとかいっとるが、ゲス議員一掃解散だろう。一応意義はあるが、どうせまた、ろくでもない新顔が登場するだろうしなあ。……そして昭恵は残る。嗚呼。
 世間の三連休が終了。
 午前、所用あって梅田へ出る。
 中央郵便局など2、3ヶ所回り、梅三小路の某店で散髪。
 近くの某ポイントから、うめきた2期区域の定点観測を行う。
  *
 新駅工事がだいぶ南側まで進んできた。
 あと、西回りに歩き、稲妻屋で「だしまき弁当」を購入、スカイビル〜阪急中津を経由、12時半に帰館。昼食。ビール1缶で水分補給を行う。(※)
 日々平安。
※よくランチに生中を並べて「水分補給も怠りなし」と書いておりますが、これは「水分補給を口実にビール一杯」という意味で、けっしてオススメするものではありません。ビールには利尿効果があり、むしろ血液ドロドロ化の方が心配。むろん後刻お茶か水で水分補給に心がけております。

9月20日(水) 穴蔵
 薄曇りにして涼。終日穴蔵。
 朝、コンビニで週刊新潮を買ってくる。豊田真由子追撃、短いが18日夕刻の「会見」批判が掲載されているのはさすが。
 立ち読み3分の記事だが、ここは新潮の追撃姿勢に敬意を表して、ちゃんと購入。
 ただ、他に面白い記事はなく、唯一「不定期連載」という矢作俊彦のコラム『豚は太るか死ぬしかない』が抜群に面白い。
 矢作コラム掲載号は購入することにする。
 外出はジュンクドー往復のみ。
 公園の公衆便所の横でヨレヨレのおっさんがハトに餌をやってはった。
  *
 豊田真由子、このおっさんを見習って余生を過ごしたまえ。
 ということで晩酌。
 夜はBSでイーストウッド『目撃』を見る。
 20年前だと、かなり興奮したかも。大統領の殺人で、トランプならやりかねないリアリテイがある。

9月21日(木) 穴蔵/ウロウロ
 定刻午前4時に目覚める。やっと普通の生活パターンに戻った。
 秋晴れである。
 某SFコンの案内をいただいた。うーん。迷うところだ。
 ニューオリンズの姉妹都市をぶらぶらしたいし、紅葉の足立美術館へも行きたい。専属料理人と2名で近所に宿泊、イベントに参加するという方式がいいのだが、年に一度の某院での某検査とほとんど重なっている。直前の遠距離移動はやめた方がよさそうな。
 4年前にややこしいことがあったものだから、おれは専属料理人から「ひとり外泊」禁止を申し渡されている。
 心臓発作によるわが死体にすがりついて泣き崩れ、その横でしどけない姿の女が天井を見てふてくされている……そんな場面を経験したくないからであろう。
 この4年、ごく正常なのだがなあ。
 天気がいいので、午後散歩。
 茶屋町(ジュンクドー)経由、中崎町うろうろ。
  *
 狭い路地の奥に延命地蔵と白龍大神が並んでいる。
 延命はいいが無様な死に方をしませんようにと祈願して通過する。
 旧タカセ市場で玉箒一本購い帰館。
 たちまち夕刻となる。
 専属料理人がグラタンなど洋風を並べたので本日は「和」の出番なし。
 これはこれで結構な。
 早寝するのである。

9月22日(金) 穴蔵
 珍しくも天気予報どおり、曇天、昼前から雨になる。
 出歩く気分にならず、終日穴蔵、ボケーーーーッとタドコロ状態で過ごす。
 たちまち夕刻。
 専属料理人に和系を色々並べてもらう。
 翁豆腐の木綿が本日から湯豆腐になった。秋である。
  *
 すり下ろした生姜を載せ「龍野乃刻」をたらしていただく。
 昨日買い求めてきた呉春を少しばかり。
 早寝するのである。

9月23日(土) シンギュラリティサロン
 秋分の日である。
 午後、徒歩10分のグラフロ、ナレッジキャピタルへ。
 シンギュラリティサロン
 本日は前野隆司慶大教授による「受動意識仮説と幸せ」
 受動意識仮説については12年前に兄との間で話題になった。以来、注目していて、一度ご本人の話を聞いてみたかったのである。
  *
 前野先生の語り口はたいへんソフトで、その訳は、「意識は、現象的には幻想、機能的には無意識の決めた結果に追従」していて、これはブッダの「無我(私はない)と非我(私ではない)」に重なるからであり、前野先生はブッダの境地にあるかららしい。今、研究のテーマは「幸福学」にシフトしているとか。
 意識を持たないロボットはすでに完成しているわけだが、前野先生の説では、知・情・意を(プログラムとして)持っているから、人間同様の意識を備えていると解釈できる。この辺がロボット学者と意見が異なるところらしい。アンドロイドは電気羊(無意識)の夢を見るのか。おれには、まだロボット内に(人間レベルの)無意識の生成されているとは思えないのだが……幸福学のさわりまで含めて、きわめて刺激的な講演であった。

9月24日(日) 穴蔵
 日曜なのであった。秋晴れ。お出かけ日和とかいっているが、人出が多いだろうから穴蔵にて過ごす。
 運動不足なので、散歩は茶屋町のジュンクドー往復のみ。
 『ルビンの壺が割れた』が売れ筋らしく、色々ポップを並べて目立つように置いてある。
 そのひとつに「1時間だけお時間ください」とあり、手にとってみると薄い本で、30分足らずで読めた。
 「ネタバレ厳禁」とあるから内容については書かないけど、タイトルから、表面の物語の裏に別の物語が隠れている、あるいはブラウンの「振り向くな」のようなメタフィクション的趣向があるものと思ってたら、普通の(ちょっと後味の悪い)小説であった。覆面作家というが、作者は男性と思う。
 立ち読みは新潮社に申し訳ないので川本三郎『「男はつらいよ」を旅する』(新潮選書)を買って帰る。
 これは立ち読みではなく、就眠前に拾い読みする映画論的紀行本。
 晩酌後、「寅次郎夕焼け小焼け」の章を読む。
 さすが町歩きの達人、播州龍野(わざわざ「たつの」でなく「龍野」と表記してあるのが嬉しい。理由はおれの所感と同じね)が3ページほどに見事に描写されている。
 ……ということで、明朝から播州龍野行きである。

9月25日(月) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 快晴である。晴の予報だから来たのである。珍しく予報どおりであった。
 9時前に実家に着。
 春夏モードから秋冬モードへの変更作業を行う。
 日に干すもの色々あり。
 約60畳に掃除機をかけねばならず、コードを引っ張りまわす作業は面倒である。特にこれを持っての階段昇降は危険である。転落骨折したらパーだからなあ。
 ゴミ袋など買いにホームセンターへ行ったら、「超軽量スティッククリーナー」というのを「特別販売」していた。
 通常13,000円ほどのが1万円以下というので、これを買って帰る。
  *
 充電して使用してみたら、これは便利である。60畳は無理だが、ふだん使用する居間・キッチン・書斎ならこれで十分である。
 穴蔵用にもほしくなる。
 アイリスオーヤマに栄光あれ。
 洗濯、扇風機の片づけ、寝具の入れ替えなどやってたら、たちまち夕刻となる。
 「はつらつの湯」へ行き、300円で久しぶりに入浴。
 帰路、味三昧で豪華弁当を購入。
 これに大阪から持参の総菜類を並べて盛大にビール、龍力。
 鴨居のスピーカーから降り注ぐデフランコ師匠を聴きつつ。
 楽しきかな独酌。

9月26日(火) 播州龍野→大阪
 早寝(21時頃)したら午前3時に目が覚めた。播州龍野の室温22℃。冬は近い。
 日が出てから、大量のゴミを収集場所まで運ぶ。
 ついでに山裾の墓地まで歩き、ちょっと遅めの墓参。
 さあ、明窓浄机、清掃された書斎にて机に向かう。
 と、庭先の電柱に怪しき人影。
  *
 狙撃兵かと緊張したが、きんでんの作業員がお隣への電線工事中であった。
 しばらく空き家だったのが、先日からリフォーム、近いうちに大手メーカー勤務だった長男氏が定年退職、故郷に戻ってこられるらしい。
 きちんとした人(他がきちんとしてないという訳ではないが高齢者ばかりだからな)が近所に住んでくださるのは心強い。
 それにしても工事音が大きい。
 大工事なのかと見に出たら、ちょっと西側で大規模な掘削工事が進行しているのだった。
  *
 昔(60年以上前)ヒガシマルの醤油醸造蔵だった場所、その後社宅が並び、7年前からは駐車場であった。
 その半分くらいが掘削されている。
 マンションかと思ったら、すぐ近くにある保育園が新築して移るのだそうな。保育園にしてはずいぶん深く掘っている。
 送迎のクルマのスペースにも困っている様子だったから、規模拡大なのであろう。
 実家周辺は少子高齢化に逆行しているようである。信じがたいことだが。
 午後の電車で帰阪。

9月27日(水) 穴蔵
 終日穴蔵。タドコロ状態で過ごす。
 ニュースは政局のことばかり。
 唯一、掃除機のダイソンが2020年にEVカーを売り出すというのが面白い。
 16、7年前に、創作サポートセンターの小説講座で、おもちゃメーカーがEVカーで自動車産業に進出する短篇SFを提出した生徒がいる。おれは高く評価した。小松さんの「模型の時代」みたいなエスカレーションSFで、色々な分野でおもちゃが本物に進化していく話だが、妙にリアリティがあり、ありうる未来と思ったのである。
 ダイソンがやるなら、アイリスオーヤマも自動車分野に進出するか。案外トヨタOBががんばるかも。
 しかし、今年、こんなに急激にEVシフトするとは思わなかった。内燃機関の終焉元年であろうか。

9月28日(木) 穴蔵
 夜来の断続的な小雨が朝にやみ曇天。
 出歩く気分にならず、終日穴蔵。
 雑事の傍ら、衆院解散がらみのニュースを断続的に見る。
 いやはやまったく、政局というのはカオティックな動きをするなあ。
 昼、例によって失業者が万歳する珍景を見る。おかしな連中だ。
 わが選挙区とはまったく無関係だが、
・おめおめと希望の党を名乗って立候補するのか、
・無所属で立候補するのか、
・引退するのか、
 ゲス議員に限らず、興味ある政治家がたくさんおるなあ。
 苦戦の末の落選を祈る。
 たちまち夕刻。
 専属料理人に、秋田産枝豆、翁豆腐の温豆腐、大根の菜っぱとちりめんのなんとかなど並べて貰ってビール。
  *
 ローストポークとカンテのフランスパンで安ワインを少しばかり。
 早寝するのである。

9月29日(金) 穴蔵
 秋晴れである。
 ここ数日、気分はいまひとつ。秋の憂鬱であろうか。
 政局報道を断続的に見ながらボケーーーーーッとタドコロ状態で過ごす。
 あってはならぬことである。嗚呼。
 そのうち夕刻。
 専属料理人に、秋田産枝豆、翁豆腐、茄子のたいたんの妖女など並べてもらってビール。
  *  *
 あと、雰囲気を変えて、カプレーゼ、ローストポーク少し、秋パスタで豊崎西公園南側中本酒店推奨の格安バカ旨ワイン。トミフラ師匠を聴きつつ。
 少し気分が和らいできた。
 早寝する。明日こそホリは羽ばたく……つもり。

9月30日(土) 「ミステリーから見える社会」
 秋晴れである。穴蔵にてタドコロよりは少しましな状態で過ごす。
 運動不足なので、午後に這い出て、梅田〜中之島〜天満橋〜谷町筋〜法務局の近くまで歩く。
 創サポ企画の連続講座「ミステリーから見える社会〜犯罪をめぐるフィクションと現実〜」の第4回(最終回)。
 今回は毎日新聞記者の玉木達也氏と福田和代さんの対談形式による「犯罪現場を書くということ」である。
 玉木氏は記者歴27年、社会部、地方の支局など経験して現在は編集委員。
 福田さんのインタビューが抜群にうまく、新聞社の組織、権限、業務分担、紙面になるまでのせめぎ合いなどを総括的に聞いた後、事件取材の実際を玉木氏が関わった事件に則して聞き出していく。
 これがともかく面白い。
 玉木氏の関わった事件……記者生活のっけが京都でのヤクザによる私服警官誤射事件(じつはこの事件、おれもよく知っている。誤射された警官がわが同級生の身内女性の旦那で「間違われてもしかたない容貌」だったとか)、横山ノック府知事事件、田中耕一氏ノーベル賞受賞騒動(これも島津勤務の同級生から聞いて色々知ってる)、そして村木氏冤罪事件など、生々しい裏話を聞く。そして、おれが「ある程度知ってる」なんてのは序の口で、新聞記者の取材の凄さを思い知らされる。
 最後の方、新聞社にも「働き方改革」の波があるとか、ネットとの競合とか、時代を感じさせる話も色々。
 しかし……玉木氏はいかにもブン屋という雰囲気を感じさせる方で、面白いセミナーであった。


[最新記事] [次回へ] [前回へ] [目次]

SF HomePage