『マッドサイエンティストの手帳』886

●マッドサイエンティスト日記(2026年10月前半)


主な事件
 ・中之島クロス(2日)
 ・播州龍野いたりきたり
 ・創サポ講座(10日)
 ・大阪JAZZ@放出(11日)
 ・ありがたきSF会(12日)


10月1日(木) 穴蔵
 10月はておくれの国。遅すぎるのであった。毎年この日は似たようなことを書いているな。
 秋晴れ。出歩きたい天気だが、明日は行かねばの用事あり、諸雑件もついでに明日に送る。
 終日穴蔵。
 本日も終活。本棚に詰め込んである雑書類の整理にかかるが、進まんなあ。
 思いがけぬ切り抜きが出てきたり、自分でも忘れていたコラムが出てきたり。
 つい再読してしまう。
 それでも夕刻にはダンボール1箱程度の廃棄書類が出た。明日が資源ゴミ(紙)の日。
 たちまち夕刻。
 5皿ばかり並ぶが、本日はアルコール抜き。たまにはよかろう。

10月2日(金) 中之島クロス
 秋晴れである。朝8時前に出て地下鉄で梅田、あと(通勤ラッシュ時のバスは避けて)中之島4丁目まで歩く。
 堂島川沿い、人通りはまばらで、8時前、孤独なStarship's Catと久しぶりに対面。
  *
 中之島クロスで3ヶ月ぶりの検診を受ける。
「10月1日では手遅れ」と覚悟していたのだが、結果は良好であった。ほっ。
 あと梅田をウロウロ。銀行、郵便局、書店、ロフト、ヨドバシなど回り、積み残しの雑件処理。
 久しぶりに歩きたいところ(ついでに寄りたいランチ店)もあったが、荷物が増えて重く、昼過ぎに帰館。8000歩を超えた。
 午後は穴蔵。
 播州龍野から不動産関係の書類、他の郵便物も届いており、雑事色々、落ちつかぬことである。

10月3日(土) 穴蔵/ウロウロ
 秋晴れの土曜日。隣接地の解体工事は休みで、ベランダが開放できる。
 衣料と寝具の入れ替え。半そでやシーツなどの大量の洗濯(を専属家政婦が行い)、穴蔵のベランダにも干す。
 ついでに穴蔵の大掃除も。だいぶスッキリした……ような気がする。
 午後は近所を散歩。本日は南東方向、南濱墓地〜豊崎長屋から中崎町へ抜けると、意外に人出多し。
  *
 天神橋方面は断念し、路地裏の白龍大神と延命地蔵にお参り。
 タカセ市場で、ほんの僅か安くなった液体系重量物を買って帰館。
 夜、数皿並べてもらって、その液体で流し込んでいたら、テレビで巨人戦を放映している。
 巨人が負ければ阪神の優勝が決まるのだとか。
 なんとも間の抜けた優勝にしかならず、専任料理人もどちらを応援していいかわからんらしい。
 デパートの閉店時間を過ぎても決まらんから、優勝セールのスタッフ連中はイライラしているだろうな。
 深夜まで福袋を並べるのか片づけるのか……テレビはその現場を中継してくれないものか。

10月4日(日) 穴蔵
 曇天、10時頃から雨になり、終日降りつづく。
 肌寒く陰気な日曜。
 ニュースでは阪神DP、優勝セールで大賑わいらしい。好きなんだのう。
 こちらは終日穴蔵に逼塞。ビデオとDVDの整理。
 VHSカセット(ワイドショーの雅美事件のが多い)は全部処分することに。
 新聞紙にくるんでゴミ袋ふたつ。
 DVDはさほどスペースを要しないので助かる。
 久しぶりに『野獣の青春』と『地平線がぎらぎらっ』を見る。

10月5日(月) 穴蔵
 小雨が断続的に降る。
 肌寒い……というよりも、寒い日である。室温はほぼ26℃。
 終日ベッドで資料を読んで過ごす。

10月6日(火) 穴蔵
 晴。出歩きたいが、そうもいかず。
 午前、資料読み。
 午後、管理規約の資料の整理。
 夕刻、集合住宅の規約委員会。
 理事会の判断で、規約の全面的な改訂をマンション管理士に依頼することになり、管理士氏を入れての打合せ。
 データを渡し、これで(来春まで何度か会議はありそうだが)面倒な作業は手を離れることになる。
 やれやれ。

10月7日(水) 某院
 秋晴れ。
 午前、天六近くまで歩いて某院……などと名を伏せることもあるまい、行岡病院へ。
 ここ数年つづいている毎年10月の年中行事で、6年前の大腿骨骨折の術後検査。
 レントゲン撮影あり、数分の診察を受け、異状なし、また1年後に検査となる。
 あと数回つづくことになる。
 本庄〜中崎の路地を歩いて帰館。
 午後は穴蔵にこもる。

10月8日(木) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。午前9時前に実家へ。
 うへっ、雑草の繁殖が凄まじく、門から玄関にたどり着くまでの7、8mで、ズボンに種子がびっしりと貼りついた。
  *  *
 アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)で、今年は特にひどい。
 通路部分の雑草処理だけで2時間近くかかってしまった。
 気持ちが悪いので、衣服を着替え、種子の付着したのは袋詰めして持ち帰ることにする(ウェットティッシュで比較的簡単にとれると、帰宅後に教えられた)。
 雑草処理や大掃除は、今月下旬にこちらで「合宿」予定なので、その時に行うことにする。
 工務店、行政書士事務所、信金など回り、タイムマシン格納庫のチェックのあと、午後の姫新線で姫路へ。
 駅ホームで遅めの昼食(えきそば)、新快速で帰阪。
 東加古川でビルをちらっと見る。「大真空」の文字が読みづらくなったなあ。
  *
 この作者は『すべての夢、果てる地で』の59ページにちらっと出てくる。
 夕刻帰館。疲れた。一杯飲んで早寝。

10月9日(金) 穴蔵
 秋晴れがつづく。
 終日穴蔵。昨日の反動で動く気がしない。
 ノーベル賞騒ぎがやっと終息。
 毎年思うのだが、平和賞はやめにしてもらえぬものか。
 何の功績もないのに「ほしいほしい」とダダをこねるアホが出現して、騒がしくてしょうがない。
 過去に日本でもひとり受賞したことがあるが、なぜ貰ったのか未だによくわからんままだ。

10月10日(土) 創サポ講座
 今日から3連休、秋晴れがつづくらしい。
 当方も色々予定しているので、結構なことである。
 夕刻に穴蔵を這い出て、地下鉄で天満橋、谷2のCANVAS谷町へ。
 18時から創作サポトートセンタ―の講座。
 本日は京都でのSFフェスティバルと重なっていて、ひとりは昼間の企画が終ってから駆けつけ、終るとまた京都に戻って合宿に参加するという慌ただしさ。
 プログラムを見せてもらうと、ちょっと「連動」しそうな作品もあり、zoomでつなぐ企画もあったかな。手遅れだけど。
 本日は中篇と長篇の二編。ともに意欲作である。
・父親の入院で10年ぶりに田舎町に帰省した青年、父を見舞い、中学時代同級生と会い、姪が行方不明になる騒ぎがあり……と、小さな出来事がいくつか描かれるが、これらが絡み合って、見事に「田舎生活の息苦しさ」が浮かび上がる。地味な作品だが(ミステリー仕立てにも出来るという意見もあったが)、最近ではなかなか読めないタイプの秀作。
 作者は地方出身者ではないというから、これまた驚きである。
・中世スペインをモデルにしたファンタジー? 騎士道を貫こうとする記憶のない男(その名はセルバンテス)、小鳥が変身したらしい少年(少女?)、巨漢の女性戦士、黒い絨毯(蝗の大群)を操る悪霊、その他ユニークなキャラクターが繰り広げる波乱の物語だが、背景には「虚と実」「嘘と眞」という相反する世界が広がっている……。二人称の語り口が(ビュトールとはまったく別の狙い)トリッキーで、これも面白い。
 この「虚構と事実」というテーマが「哲学的」に語られるのだが、これを「量子論」で展開すれば「すべての夢、果てる地で」と重なる。京フェスでは(今夜)理山貞二さんの企画があるらしく、これと連動できれば面白かったのだが、無理であったか。

10月11日(日) 大阪JAZZ@放出
 秋晴れの3連休、2日目。本日はジャズの日。
 西の方では神戸ジャズストリートの2日目だが、ラスカルズの出ないジャズストリートはなあ……。
 運営が苦境にあるのは理解しているが、河合さんの不在はやはりつらい。
 昼に出て、おおさか東線で東(放出)へ。
 午後、ディア・ロードで大阪JAZZの例会に出る。
・本日の特集はMさんの「秋の夜長はJazz & Bossaで」……1950〜60年代にブームとなったボサノバの推移を、サックス・ブラス・ギター・ヴォーカルなど楽器区分と、ブラジル・アメリカ・ヨーロッパ・日本と地域別に解説する手の込んだ企画。
 膨大なコレクションから名盤・名演をピックアップして紹介された。
 Mさんによると、ボサノバのピークは1962年で、名盤の多くがこの年に集中しているという。
 それにしても……やはりゲッツはいいな。夜にまた聴くことにする。
・持ち寄り企画は「デュオの名演」……皆さんユニークな演奏を持ってくる。
 わたくしは、先月の森山ジャズナイトに登場した板橋文夫がよかったので、森山・板橋のデュオ『おぼろ月夜』を持参。「めだかの学校」をかけた。
・映像はTさん持参のロリンズ・カルテット(1968年デンマークで収録)30分。
 いい気分で、おおさか東線で18時過ぎに帰宅。
 夜、秋の夜長を「People Time」聴きつつビール、酎ハイ……これはボサよりもゲッツとバロンのデュオ名盤。飲み過ぎてしまいそうな。

10月12日(月) 謎のSF会合
 秋晴れの3連休、最終日。世間はスポーツの日らしいが、こちらはSFの日である。
 京都SFフェスティバルに来た倉田タカシさんが帰る前に来阪、酉島伝法さん(『ゆきあってしあさって』の共著者)に会いに来るというので、せっかくだから久しぶりのメンバーで一杯飲むことになった。
 連休で人出が多そうなので面倒なこともあり、わが穴蔵に5人集合。
 
*
 倉田さんは『タフな狩り』が出たばかり、オキシタケヒコさんは『筺底のエルピス』がついに完結、理山貞二さんは『すべての夢、果てる地で』を刊行……それぞれのお祝いを兼ねて乾杯。
 あとは倉田さんの帰京時間まで、久しぶりのSF談義。
 最近のSF状況がよくわからんので(AI利用創作など含めて)へぇっと驚くことばかり。
 ポンコツ寸前の老人を相手にしてくださるのはありがたいことである。
 創作講座〜ジャズ〜SFと、充実した3連休であった。

10月13日(火) 穴蔵
 3連休が終わり、また穴蔵生活に戻る。
 午前、近所の医院にて定期健診。
 早目に並んだのは正解。数値正常、すぐ終わったが、出る時は待合室は満員。インフル予防接種が多いらしい。
 医院の待合室がいちばんの感染源……という季節がくるのだなあ。
 午後は穴蔵にこもる。
 最近、サイバー攻撃による情報漏洩が多発。
 同時にフィッシングメールが急増した印象あり。わが会員登録しているところの被害は報道されてない(個人名宛でくるのもない)が、プロバイダーやAmazonのも増えた。
 ほとんどは発信元のアドレスで判定できるが、巧妙化しているのも事実。
 プロバイダーの契約更新とか、荷物受取の案内とか、還付金ありとか。国税庁からインボイスのなんとかまで来た。
 全部「受信拒否」入りだが、それでも「ご案内」が「再確認お願い」「最後の確認」「最終通告」と形を変えて、最終通告が終ったと思ったら、またご案内がくる。
 困ったものだ。

10月14日(水) 穴蔵
 午前中「雷雨」の予報だったが、朝6時頃に10分ほど小雨が降っただけ。午後は晴。
 終日穴蔵。
 いろいろ電話とメールが錯綜、落ちつかぬ1日である。明日は播州龍野へ行かねばの娘となる。
 笹倉明の訃報。11日、間質性肺炎で。77歳。
 タイへ渡って坊主になったはずだが、帰国してはったのか? へんな人生だったなあ。
 西脇市出身で、4学年下(わが高2時代に中1だったはず)だが、むろん面識はないままだった。
 相生の竹本健治氏は笹倉氏の6年下だから、入れ替わりでの入学で、こちらも面識なしのはず。
 知ってたらどうという話でもないのだが。

10月15日(木) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 姫路まで阪神特急を利用するが、白浜の宮あたりで、早朝から祭りの行列が練り歩いているのが見える。
 そうか、本日は「灘のけんか祭り」であったか。秋晴れで何より。
 こちらは素通りして、姫新線で本竜野へ。
 格納庫も実家も静かなもの。
 雑事いろいろ。書き出すのも面倒な。
 いちばん面倒なのは、実家内の照明。ほとんどが蛍光灯で、幾つかが「切れかけ」ている。何年も使ってないから、チェックするだけでも面倒になる。(トイレの電球など含めると)30箇所以上あり、全部をLED化などとても無理。使わない部屋は電球にするか、照明なしにするか。
 信金、ホームセンターのあと、シルバーセンターで雑草関係の依頼。
 あと、揖保川堤でしばらく休憩。
 
*
 この西側を大山賢二の死体が流れて行ったのだと思うと、ちょっと気分がよくなる。
 午後、中高時代の同級生Sさんが訪ねてきた。1時間ほど雑談。
 なんでも母校が「共学校」になるという。どういう事情なのか。姫路教会を挟んで隣りに女子校があるというのに。
 夕刻の電車で帰阪。
 ほとんどの用件は来週末の「合宿」に持ち越しである。


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