『マッドサイエンティストの手帳』699

●マッドサイエンティスト日記(2019年2月後半)


主な事件
 ・笠井義正を偲ぶ会@Musicraft(17日)
 ・創作サポートセンター(23日)
 ・JAZZ@XIV琵琶湖(24日)
 ・播州龍野いたりきたり(26日)


2月16日(土) 穴蔵
 ほぼ終日穴蔵にあり。ボケーーーーーツと過ごす。
 午後、30分ほど散歩。
 はしか警戒して人混みには近寄らず。
 梅田貨物線沿いに歩く。明日(1月17日)深夜に線路の切替。今の線路が南側に移る。
 大事故を期待して、明後日の始発を見にくるか。

2月17日(日) 笠井義正を偲ぶ会@Musicraft
 午後に地下鉄で日本橋のMusicraftへ。久しぶりである。林さんの死後はじめてかな。
 今は協同組合で経営しているのだとか。
「笠井義正を偲ぶ会」
 昨年12月に亡くなったクラの名手・笠井義正さんを偲ぶ会である。
 ロートルジャズファン20人ほどが集まる。東京でやろうとして人が集まらず、大阪になったのだとか。
 笠井義正は1941年生まれ。16才でプロデビュー、森亨とシックスポインツに参加。その頃から早稲田ニューオルリンズ・ジャズクラブに来ることがあり、木村陽一さん(早稲田の4年/年上)とは1963年頃(ジョージ・ルイス来日)からのつき合いという(ボブ・グリーンとのセッション音源あり)。
 最後の競演が浅草HUB(2014年)で、その間、半世紀の音源と映像が流される。松下・音響研のスタジオで録音した音源(入社したばかりの小川理子さんが録音技師を務めた)とか。
  *
 京都の鈴木さんも凄いファンで、秘蔵の音源が次々紹介される。恐るべき情報通で、森山威男(!)との競演音源も持っているという。
 おれは、笠井義正の名は63年頃から知っていたが、聴いたのはニューサンで1度だけ。ニューオリンズ系と思っていたが、ソプラノやアルトも吹き、バップやフリーまで吹ける人だったのだ。

2月18日(月) 穴蔵
 晴れて暖。
 穴蔵にあり、ボケーーーーッと過ごす。
 午後、1時間ほど散歩。梅田貨物線を見物する。
 仮線切替は無事に完了していた。面白くねえな。
  * →  *
 昨日まで淀川側を走っていたのが、本日から南側の仮線に変わった。
 これから3年かけて、旧線路を撤去、掘削工事開始、地下線路を敷設して、新駅開業は4年先である。
 生きてられるか自信がない。
 夜は集合住宅の理事会。
 先送りしていた諸案件がいよいよ限界に来た。
 来期の理事長と某委員会の委員長の両方を務めるのは、おれには到底無理である。
 その片方でも寿命を縮めるというのに。
 憂鬱な春になりそうな。

2月19日(火) 確定申告
 朝だ。雨が降っている。陰鬱な雨で、浅田飴を口にする気になれず。
 午前、確定申告を行う。
 e-taxを試してみようかとも思うが、30年以上、表計算ソフト(Lotus123→Excel)でフォームを作っているから、これがいちばん慣れていて、楽である。
 ただ、手書きで転記するのが面倒な。来年からe-taxにするか。
 面倒な作業の割に還付金はわずか。仕事してないからなあ。嗚呼。
 ま、それでも、何とか今秋も森山威男ジャズ・ナイトには行けそうである。
 午後、雨の中を大淀税務署へ提出に行く。受付2日目で、雨のせいもあり、ガラガラであった。
 すぐ帰館。たちまち夕刻。
 夜は専属料理人が和洋混在メニューを並べる。
  *
 メインはコテージパイか? あと、若ごぼうにマグロなど。
 これで、ビール、ワイン1グラス、酎ハイと、ややこしい飲み方。呉春がほしいが切れている。
 夕方で雨はやんだが、スーパームーンは見えず。
 早寝。

2月20日(水) 穴蔵
 定刻午前4時に目覚める。
 曇天なり。
 終日穴蔵にあり。資料を読んで過ごす。
 夜、色々並べてもらって一杯。
 こんな日を続けたいものである。

2月21日(木) 穴蔵
 本日も曇天なり。
 終日穴蔵にあり。資料を読んで過ごす。
 ヤマト運輸へ行き、ついでに近所を30分ほど散歩。
 お、また新しいラーメン屋が開店している。
  *
「スパイス飯麺 兄弟舎」の看板。九龍担々麺というのが売りらしい。
 豊崎西公園の南側、公衆便所の近くである。前は弁当の「かまどや」だった場所。
 行列ができるとは思えんがなあ。
 ま、しばらくはその苦戦ぶりを楽しむことにしよう。

2月22日(金) 穴蔵/スカイビル
 晴れて気分のいい日である。
 午前8時過ぎ、はやぶさ2のリュウグウ着陸成功のニュース。
 4年前に出発(野々村竜太郎の書類送検の日でもあった/ハゲが進んどるのだろうな)に、ついに着地に成功した。
 2年後の無事帰還を祈りつづける。
 その前にオリンピックという騒がしい行事があるが、はやぶさ2の帰還があれば、耳をふさいで耐えられそうである。
 午後、スカイビル10階の「確定申告相談コーナー」へ行く。
  *
 うへっ、恐ろしい規模だな。10階のワンフロアぶち抜きで、多くの納税者(あるいは還付金申請者)が立って用紙に記入している。
 確定申告はすでに行ったのだが、昨年やった播州龍野の不動産に関する手続き(税理士、司法書士とともに市役所に行って相談している)について、申告が必要らしい。
 待たされたあげく、よくわからんこと多し。
 いずれにしても修正申告が必要らしく、出直すことにする。来週、播州龍野行きの必要がありそうな。
 いいニュースと鬱陶しい事案、相半ば。嗚呼。

2月23日(土) 創作サポートセンター
 穴蔵にて資料を読んで過ごす。
 午後に出て、梅田うろうろ、明日のJRチケット手配も。
 地下鉄で天満橋へ。
 1時間ほど早く着いたので、久しぶりにOMMビルの屋上に上る。
 市内一望の隠れスポットである。
  *
 意外にも大阪城側の眺望はいまひとつである。
 夕刻からエル大阪で創サポ講義。
 ショートショート含む4篇。
・経営を司るAIに小説を書かせると、経営者の意外な過去を暴き出す。
・バレリーナを目指す少女と茶道の家元を継ぐ少年の淡い恋。文章が極めて端正。
・全世界の書物を読み尽くそうとする「完読者」(活字消費者)と「究極読者」(読まずに書物の本質を読みとる)の対決を描くバカSF。
・織田信長が弱小少年サッカーチームを指揮するスポーツ小説。力作である。
 それぞれ着想が面白く、話が脱線気味になる(たとえば、女子大生殺人、死体遺棄で有名になった神栖市。はじめてこの市を知ってgoogle-mapで見たが、やたらサッカーコートが多いのに驚いたことなど。舞台に使えば面白いと思う)。
 まっすぐ帰館。
 21時過ぎての晩酌となる。

2月24日(日) JAZZ@XIV琵琶湖
 昼過ぎに出て、大阪から新快速で米原に向かう。
 目的地は琵琶湖畔のリゾートホテル。早めに出て長浜の盆梅展でも見るかと思っていたが、ジジイの趣味みたいで、車中で気が変わり、彦根で降り、琵琶湖岸を歩いていくことにする。
 このルートは5年ぶりである。
 松原公園の松と砂浜、ヨットハーバーなどはまるで変わっていない。
  *
 米原との境界あたりにあった廃墟が老人ホームに変わっている。
 他にも病院など高齢者施設がやたら目につく。
 琵琶湖畔は老人地帯になっていきそうな。
 夕刻にエクシブ琵琶湖に着く。彦根駅から1時間半、約10,000歩であった。
 「第12回 ジャズ アット エクシブ琵琶湖」
 宴会場にトラッドジャズファンが集結してのコンサートである。
 関西から3バンド、東京からのゲストバンドがニューオリンズ・メッセンジャーズで、東京転勤になった加藤平祐さん(cl)が来た。
  *  *
 河合さんとの2cl、それにキッチンファイブも復活するなど、大活躍であった。
 22時頃まで。
 あとホテルの一角に場所を移して二次会。
 深夜の就眠となった。

2月25日(月) 米原→大阪
 目覚めれば7時。よく寝た。
  *
 琵琶湖畔は朝靄に煙っていたが、8時頃には急速に晴れ上がる。
 隣接の協会で昼前からラスカルズのライブがあるが、野暮用あり、朝食後に失礼する。
 新快速で米原→大阪、昼過ぎに帰館。
 大淀税務署に出向く。
 やはり「専門家」の助けを借りた方がよさそうである。
 これから播州龍野へ移動しても間に合いそうだが、さすがにしんどい。
 午後は穴蔵にて休養とする。

2月26日(火) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 色々書類を抱えて某事務所へ。
 なるほど専門家の意見は聞いてみるものだ。
 あと、タイムマシン格納庫に寄り、相棒の某くんとも打ち合わせ。
 3月にまた忙しくなりそうな。
 昼の姫新線、山陽線の新快速と乗り継いであわただしく帰阪。
 某務署、銀行、郵便局、コンビニ(コピー機)を回って夕刻に帰館。
 ちと疲れた。
 諸々の書類作成は明日に送る。
 夜……お、サーモンとホタテのムースなるものが出てきた。
  *
 他にミニステーキ、温野菜のグリル、BURDIGALAのクレッセントパンなどが並んで、某方面からいただいた高級ワインが出てくる。
 本日は226で、特別な日であったのだ。
 江古田のバディで、復帰した山下洋輔さんのライブの最中だ。森山さんが叩いているはず。
 行きたいけど、今からは無理。遠く大阪から献杯させていただく。

2月27日(水) 穴蔵/ウロウロ
 薄曇りで、まあまあ穏やかな日。
 10時過ぎから専属料理人と歩いて天満へ。
 某年金事務所で某書類の発行を依頼。
 即日発行ではなく、後日郵送であった。
 本日、この後、スカイビルの相談コーナーへ行って全部片づけてしまうつもりだったのが、来週送りになってしまつた。
 予定変更。
 天満プララへ行き、果物と野菜を購入。
 ベルギーチコリが信じがたいほど新鮮で安いと専属料理人がいうが、よくわからん。夜にサラダか何かで出てくるのであろう。
 帰路はポーターを務める。
 近所の梅が満開であった。
  *
 野々村竜太郎の生家にも春は巡ってくるのである。
 どうしとるのかなあ。まだ住之江公園あたりで引きこもりか。

2月28日(木) 穴蔵
 朝だ。雨が降っている……が、今年は朝に雨が降っていても、明るい気分にはならんなあ。
 余生、ずっとそんな気分で過ごすことになるのだろう。
 終日穴蔵にてボケーーーーッと過ごす。
 テレビはハノイでの米朝会談の予想ばっかり(らしい/先日からこればっかり)……見なくて正解であった。
 夕刻のニュース、会談は実質決裂である(トランプのみ記者会見。今後を期待させる内容はなし)。
 拉致……何、それ?の感。議題にもあがらなかったのであろう。
 朝鮮中央テレビはどう報道するのか。楽しみな。何人かが粛清されるんだろうな。
 夜、一杯飲んで早寝。
 無為に過ごした2月が終わる。嗚呼。


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