『マッドサイエンティストの手帳』673

●マッドサイエンティスト日記(2018年2月前半)


主な事件
 ・播州龍野いたりきたり
 ・シンギュラリティサロン(10日)
 ・ラスカルズ@ニューサン(10日)
 ・亡父33回忌/姫路マラソン(11日)


2月1日(木) 穴蔵/ウロウロ
 曇天。9時頃から雨になる。
 穴蔵にて本を読んで過ごす。
 15時頃に雨がやんだので、ジュンクドーへ行くが、また雨が降り出したので引き返す。
 途中……昨年末に紹介した謎の建物、いよいよ完成間近。
  *
 緑色の鳥居が設置されている。
 宗教施設らしいが、日本語の表記はない。いったいどうなるのやら。

2月2日(金) 穴蔵
 午前4時に起床。
 マジメに仕事をする。
 マジメ過ぎて、午後のテレビ中継を見忘れてしまった。
 午後7時のニュースで貴乃花惨敗を知る。
 しかし……勝算があったとも思えず。
 ま、場外乱闘はこれからだ。がんばれ、貴乃花!(別に貴の理念?を支持してるわけじゃないけど/揉め事は派手な方がいい)
 たっくるせ! たっくるせ!

2月3日(土) 穴蔵/ウロウロ
 定刻午前4時に起きるが、また寝て、6時半に朝食。
 本日は仕事しないことにする。
 穴蔵の大掃除を行う。
 旧タカセ市場へ行ってビールと黒糖焼酎を買う。
 おや、豊崎長屋に足場が組まれている。
 どうやら、解体ではなく、改修工事のようである。
  *
 ということは、当分このまま残ることになる。ありがたいことなり。
 昼は蕎麦と恵方巻き。
 熱燗を一杯……と思ったら、専属料理人にとめられた。嗚呼。
 午後はボケーーーーツと過ごす。
・うれしいニュース。
 世界最小ロケットSS-520の打ち上げ成功。何よりであった。
・アホらしいニュース。
 御坊市で○○○(80)を巡って三角関係。清掃員○○○○子(67)が自宅で全裸で死亡、横に殴られた○○が意識不明で倒れている。無職○○○○子(64)を○○傷害容疑で逮捕。「女性の家に行くのをやめるよう伝えたのに出かけたので、○○さんの顔や頭を殴った」と供述。以上敬称略。ふーむ。アホらしいが、楽しい人生だったのかなあ、80歳のおっさんは。
 ということで、夜は鶏ササミのピカタや生ハムサラダで安ワインを少しばかり。
 早寝。

2月4日(日) 穴蔵/ウロウロ
 日曜である。寒いのであった。
 午前、穴蔵。
 午後、梅田うろうろ。

2月5日(月) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 冬至から50日ほど経つのに、まだ日照は遅く、須磨で黎明、加古川で日が昇る。
 9時前に着。タイムマシン格納庫にて雑事。
 10時過ぎに実家へ。こちらでも雑事。主に確定申告の関係。
 長居は無用。
 昼の姫新線で姫路へ。
  *
 姫路城は駅から見るだけ。寒くて歩く気がしない。
 おなじみ灘菊で昼飯。
 午後3時頃に帰宅。

2月6日(火) 穴蔵/ウロウロ
 寒いのであった。が、体も動かさねばならぬ。
 午後に北郵便局へ行き、ついでにうめきた2期地区を西回りに歩く。
  *
 某所から定点撮影。
 地下の残土がだいぶ高くなった。このまま残して、大阪の低山のひとつにしてほしいもの。
 見届けるのは無理だろうけど。
 帰館、あとは本を読んで過ごす。

井上理律子『葬送の仕事師たち』(新潮文庫)
 井上さんの文庫。オリジナルが出たのを知らなかった。ということで、初めて読む。
  *
 葬儀業界は多様化している。
 わが家の例でも(播州龍野だが)父が死んだ時(今年33回忌である)は自宅葬で、ご近所の人たちが押し寄せ、たいへんであった。全部ご近所がやってくれはる。遺族はいっさい口出ししてはならない。費用はウチが負担。そして翌日(葬儀が終わってから)は、ご近所をお招きして返礼する。宴会である。これは戦前からの習慣で、特に戦後はこんな機会でもなければ宴会ができない。火事と葬式以外、楽しみがない時代の名残だろう。
 母の葬儀は(その27年後だが)家族葬であった。四半世紀で時代が変わったのである。
 『葬送の仕事師たち』は今の葬儀(それも都市部)のあり方を、現場の人たちに取材して聞き出す。葬儀学校の生徒たち、講師。いわゆる葬儀屋。納棺師。エンバーマー(死体処理師?)、そして焼き場の人たち。
 いずれもが、仕事に意義を見いだし、それぞれに重い発言をされている。
 今後の葬儀のあり方につていも考えされられること多し。
 たとえば「焼き場」にはおそらくAIが導入されるであろうし、「仕事師たち」も(一部の創造的な人以外は)AIに変わっていくだろう。SFにするつもりはないけど。
 ノンフィクションとしては極めて重い作品だが、フィクションとなると別である。
 「おくりびと」が何度か引き合いに出されていて、おれもいい作品だとは思うが、「ラブド・ワン」には到底及ばない。その作品、半世紀年前に見たきりで、DVDも出ていない。名作なんだがなあ。特に死顔美容師ジョイボーイを演じたロッド・スタイガーの怪演は忘れられない。なんとかもう一度見たいものである。

2月7日(水) 穴蔵/ウロウロ
 晴れて……そう寒くはなし。
 午後、散歩に出る。
 豊崎神社〜淀川堤を東北方向へ。晴れて、早春の気配である。
 大阪市は全国でいちばん温暖なのであろう。
 帰路、ウチのすぐ近所だが、いつもは通らない道。マンションの工事中である。
  *
 ついこの間まで鍍金工場であった場所である。
 こんな場所に鍍金屋が残っていたのが不思議であった。備忘のため書いておく次第。

2月8日(木) 穴蔵
 午前中、なんとか机に向かったものの、昼前から、色々とややこしい。
・貴乃花関係。昨日2時間の独占インタビュー。文春で90分インタビュー。と、またも本日フジテレビで1時間ほどの独占?インタビュー。どうなっとるのよ。どれも見てない(読んでない)けど。
・しかしニュースは気になる。福井の豪雪。台湾の地震。北朝鮮の美女軍団。
・北の軍事パレードはどうなったと思ったら、やりよったがな。
・旧ユニチカ豊橋工場跡地の売却問題……敗訴して63億請求される? ここは色々と思い出の多い工場である。
 などなど……気が散ることだが、どうでもいい気もしてくる。
 明日からはもう少し生産的なことをやろう。

2月9日(金) 穴蔵
 いかん、不調である。
 穴蔵にてボケーーーーーーツと過ごす。
 インフルエンザではないと思う。が、専属料理人は「熱が出ないのが怪しい」とか、ええ加減なことをいう。
 人と接してないから、うつされる心配はないものの、さぼる口実としてはよかろう。
 終日本を読んで過ごす。

2月10日(土) シンギュラリティサロン/ラスカルズ@ニューサン
 ちと風邪気味か、喉の調子がよろしくない。
 午前、おとなしく過ごし、午後、雨の中をグラフロへ。
 ナレッジキャピタルでシンギュラリティサロン開催。
 本日の講師はナニワのシュルレアリストにして大阪芸術大学芸術学部准教授・中野圭氏で、演題は「AIとアート」
  *
 異色の内容である。
 AIと人間がせめぎ合ってアートを進化させる(らしいのだ)が、実作の紹介が少ないのが寂しい。
 その分、質疑応答の方が熱を帯びて、時間超過となったような。
 いったん帰館。
 夜に這い出て、梅田のニューサンへ。
 兄と合流し、ニューオリンズ・ラスカルズを聴く。
  *
 本日が亡父の命日、明日が33回忌ということで、「In The Upper Garden」をリクエストしたら、加藤平祐とに2clで演奏してもらえた。
 いつもは最終ステージまで聴くのだが、本日は体調と明日かが早い事情もあり、2ステージで失礼する。

2月11日(日) 亡父33回忌/姫路マラソン
 朝の電車で姫路へ移動する。
 9時30頃に姫路駅から大手前通を城の方向へ歩いてたら、姫路マラソンがスタートしたばかりで、その先頭とぶつかった。
  *
 国道を西に走り、夢前川沿いに塩田温泉あたりまでの往復コースらしい。
 大手前公園から姫路動物園にかけて、関連イベントもあってテントが立ち並んでいる。
 こちらの目的はマラソン見物ではないのだが。
 城の東側にある姫路教会へ。
 兄妹集合。亡父の33回忌である。普通のミサに便乗させていただく。
 これが終わって、昼にイーグレ(大手前公園南側)へ行くと、マラソン選手諸君が続々とゴールインの最中である。
  *
 こちらは4階の見晴らしのいいレストランで会食。
 下界はマラソンランナーの帰還に合わせて、足湯やB級グルメ店(えきそばもあり)が大繁盛、特設ステージでは「ステテコ隊」(←ほんとにそんなグループがあるのよ)がステテコ姿で何かやりだした。
 これも供養であろう。
 午後の電車で帰阪。

2月12日(月) 穴蔵
 寒いのであった。
 昼間の気温は7℃だが、体感温度は(自宅への往復のために廊下に出ただけだが)もっと低い。
 ということで、終日穴蔵。
 本を読んで過ごす(フィクションの感想は後日に)。
 体調もいまひとつ。しかたあるまい。

2月13日(火) 穴蔵
 晴天にして寒。
 出歩く気がせず、終日穴蔵に籠もる。
 少しは仕事もする……つもりが、気は焦れど筆は進まず。
 30年ほど前にこんな気分になったことがある。この時は会社に勤務してたけど。
 色々思い悩んでるところに、兄からメールあり。
 使えそうな電子出版サイトの紹介だが、有効かもしれぬ。検討してみることに。
 困った時の兄頼み、小学時代からだが、不思議に「時の氏神」になってくれるなあ。

2月14日(水) 穴蔵/ウロウロ
 寒波は去った気配。
 穴蔵にて確定申告の書類作成。昼過ぎでなんとか片づいた。
 午後近所をうろうろ。
 日本語表記がまったくなかった宗教施設らしき建物に、やっと日本語の看板がかけられた。
  *  *
 「阿含宗大阪道場」である。
 そういえば、この少し南側に阿含宗大阪本部がある。
 どんな修練をするのか。ちょっと楽しみな。

2月15日(木) 穴蔵
 曇天にして暖……らしい。
 穴蔵にいるから外の体感温度はわからず。肌寒く、コタツにて過ごす。
 本日はDVDの日と定めて、
 午前……
・「ワイルドバンチ」
 午後……
・米朝師匠「算段の平兵衛」「近江八景」
・「ポイント・ブランク」
 を見る。
 こんな贅沢なことしてていいのかと思わぬでもなし。ま、たまにはいいであろう。
 夜はビーフシチュー、サラダなどで、そこそこのワインを少しばかり。
、   *
 さあ、これから、
・「突破口」
 を見て寝るつもり。


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