『マッドサイエンティストの手帳』641

●マッドサイエンティスト日記(2016年11月前半)


主な事件
 ・湾岸区(5日)
 ・ホルター装着(7-8日)
 ・トランプ大統領(9日)
 ・ションベンがまんの日(10-11日)
 ・創サポ講義(12日)
 ・jali-netに接続できなくなった(14日)〜


11月1日(火) 穴蔵/ウロウロ
 午前5時に目覚める。新穴蔵に移って以来、これが定刻になってきたような。
 きちんと机に向かい、途中できちんと朝食、あとまた机に向かう。非SF系の作業がほとんどだけど。
 未明の雨は朝にはやみ、昼前から晴れたり曇ったり。
 きちんと昼食。午後、散歩を兼ねて外出。
 ジュンクドーにて資料購入〜ヨドバシにて家電チェック(掃除ロボ導入を考えていたが、大きすぎ、意外にうるさそうだし、床にLANケーブルなど這わせてるので、やめる)〜中央郵便局により、帰路、うめきたガーデンの入口近くまで行き、2期区域をながめる。
  *
 ガーデンは興味なし。原っぱをウロウロし、地下化工事現場を見物したいが、柵は乗り越えられんなあ。
 グラフロ横を通って帰館。
 5,699歩となった。
 あとは本を読んで過ごす。
 きちんと晩酌。早寝するのである。

11月2日(水) 穴蔵/ウロウロ
 秋晴れというか初冬というか。
 午前6時、室温22℃、外は12℃。その差10℃で、これは冬のパターンである。
 これからキンタマが波動関数の収束を起こす季節になるのだなあ。
 終日穴蔵。少しは仕事もする……つもりであったが。
 午後、専属料理人と梅田へ。
 阪神DPの「大ワイン祭」に行く。
  *
 盛況なり。
 2,000円クラスの「理由あり」700円くらいを2本買って、おれだけ先に持ち帰ることにする。
 配達のは専属料理人が試飲しつつ決めるらしい。
 先日龍野の食品スーパーから消えた伍魚福の直販店が地下にあると判明。そちらにも寄る。
 好物の「イカの一夜干し」でもと思っていったら、ワイン祭に連動して、セールストーク抜群のおっちゃんがいて、おれの持ってるワインを見るや「そのワインには絶対にこれでっせ」と味付けローストビーフを試食させられ……1,000円のを買って帰館。
 ということで、夜は専属料理人にローストビーフ含む洋風色々並べてもらい「理由ありワイン」一献。
 うまっ。
 早寝するのである。

11月3日(木) 穴蔵
 秋晴れ、世間は休日、人出が多そうで、終日穴蔵。
 ほとんどの時間、布団に潜り込んで読書。
 たちまち夕刻となる。
 早寝。

11月4日(金) 穴蔵/ウロウロ
 秋晴れ。
 昼、専属料理人と某家具店へ行き、穴蔵用の家具を購入する。配達は来週である。
 自宅のホットカーペット用マットを持たされて帰館。
 じっとしていると肌寒く(室温21℃)、穴蔵では厚着して足温マット使用開始。
 たちまち夕刻となる。
 ビーフシチューで理由ありワイン。うまっ。
 早々と布団に潜り込んで本を読む。
 読書のスピードが落ちた。目が疲れて、30分ごとに目を閉じて休息、そのうち眠ってしまうパターンが多いためである。嗚呼。

11月5日(土) 湾岸区
 昨夜早寝したら夜中(0時前)に目が覚める。
 未明まで布団の中で読書。
 本日も秋晴れである。
 運動不足なので歩くことにする。
 今日明日、生きた建築ミュージアムなのだが、ほとんどは見ているし、いちばん見たい泉布観の内部は今回もだめだったので、本日は人のいない「湾岸区」を歩くことにする。
 午前、地下鉄で弁天町へ。
 弁天埠頭方向へ歩く。
 途中、小さい公園に「波除山跡」の碑を発見。
  *
 弁天東公園。波除山(天保山より古い)はこんなところにあったのか(あとで調べると、もう少し弁天埠頭に近いあたりだったらしい)。
 弁天埠頭(安治川内港)まで歩く。
  *
 半世紀前にはこのあたりからフェリーに乗った。今は倉庫が建ち並び、当時の面影はない。
 安治川沿いに歩き、安治川水門を見る。ここが主目的。本日が「世界津波の日」という理由からではないけど。
  *
 木津川・尻無川・安治川の3水門が高潮をくい止め、毛馬揚水場が内水を淀川に排水するのだが、南海トラフ地震による津波にどれくらい対応できるのやら。興味あるところだ。
 海岸・川沿いは防潮堤が高く、眺めはよくない。
 国道43号の側道を渡って此花区へ。
 北進して伝法あたりまで行くか迷うが、本日は東へ。
 正蓮寺川に沿って歩き、六軒家橋を渡って、西九条まで歩く。
 カード下の立ち食いうどん「吉」にて遅めの昼食。この店、味はまあまあ、コスパなかなか。
 環状線で帰館。
 7,326歩。

11月6日(日) 穴蔵
 曇天なり。肌寒く、朝6時の室温20℃、外は12℃。
 もう冬空である。出歩く気分にならず、終日穴蔵。生産的な仕事はできず。嗚呼。
 ニュース雑感。
 おれは政治・宗教・血液型については発言しないことにしているが、これは自分の立場を表明しないという意味で、野次馬としては別である。
・韓国、朴政権が末期的状態。
 おれは李明博の末期にNepotismの呪縛といったが、4年経って、やっぱり繰り返し。血族ではないようだが、構造は変わらんなあ(李明博のムショ入り予測ははずれたけど)。
 今回はわからんので予言はしない。
・アメリカ大統領選。
 さすがに今回はわからんので(おれなりの予想はあるけど)予言はしない。
・安倍政権。
 これだけは大予言。はねっかえり女房によって足をすくわれるな。間違いない。
 ……などと愚考するうちに、たちまち夕刻。
 夜は専属料理人に数皿並べてもらう。メインはアクアパッツァ。
  *
 これで大ワイン祭の「理由ありワイン」を少しばかり。うまっ。スープを残してリゾットで仕上げ。
 本日も早寝するのである。

11月7日(月) ホルター装着
 6時に目覚める。室温20℃、外は10℃。本日は立冬である。
 穴蔵にこもる。仕事は雑事ばかり。
 昼に出て、西梅田の某院まで歩く。
 エコーのあと、1年ぶりにホルター装着。
 これから24時間、わが行動を分刻みでメモすることになる。
 グラフロ西側の道を歩いて帰館。
 本日はシャワーなし。
 普通に晩酌。あとは穴蔵にて、CD聴いたり机(PC)に向かったり本を読んだり、途中、小用の時刻を記録せねばならぬのが面倒である。
 早寝……のつもりだが、胸の電極が気になって、眠りは断続的になりそうな。

11月8日(火) ホルター取り外し
 ホルター装着してると、やはり眠りが断続的になるなあ。
 睡眠中も無意識に分刻み記録をしようとするからであろう。それは原理的に無理なのだが……あ、前回にも似たようなことを書いている。
 ということで、定刻午前4時に起きる。
 朝のニュース。
 博多駅前の道路陥没の映像は衝撃的だ。博多駅の西側正面で、何度か歩いた駅前通りだ。
 大阪なら、御堂筋共同溝の工事現場が崩落して、御堂筋に大穴があいたようなものである。
 テレビ中継を追っかけ。
 途中、ラジオ大阪「青木和雄の昼までええやん!」という番組に河合良一さんがゲスト出演。15分ほど。ニューオリンズ・ジャズを語る。電話出演らしい。
 雨である。
 午後、久しぶりに傘を差して歩く。
 西梅田の某院でホルターの取り外し。10分で終わる。
 雨の中うろうろする気分にならず、まっすぐ帰館、博多の陥没中継を見る。
 明日はわが身であるなあ……ここで「わが身」というのは梅田のことだけど。

11月9日(水) 穴蔵/ウロウロ/トランプ!
 ほぼ終日穴蔵。
 朝9時頃からテレビでアメリカ大統領選の開票速報を見たら、接戦とかトランプが優勢とか言い出す。
 引き続き見てたいが、ヤボ用あって、天五の区役所へ行かねばならぬ。
 昼前に自転車で北区役所へ。
 昼はおなじみ玉一で豆腐チゲ定食。生一杯。うまっ。
 わ、帰路、急に雨が降ってきた。
 タカセ市場で雨宿り。せっかくだから、ここでは高値(といっても1000円ちょっと)のワインを購入。
 13時過ぎに帰館。
 また開票の中継を見る。膠着状態。「昼過ぎには大勢が判明」という予告、ぜんぜん当たってないぜ。
 お、トランプがオハイオとフロリダを制した。
 16時(ニューヨークは午前2時)過ぎて、ヒラリー陣営が「今夜はもう発表なし」と実質的敗北宣言?
 と、しばらくしてAPが「トランプ当確」を伝えたというNHKの報道。
 トランプが出てきて「勝利宣言」演説を始めた。
 おれは驚きもせず「番狂わせ」とも思わん。
 6日時点で、おれは「予言不能」と書いてるけど、本当にわからん。ただ、ヒラリーが5ポイントリードなんてのは信用できなかった。さりとて隠れトランプ500万も信用できなかった。どちらを支持するわけでもないから、50/50気分であった(←証人は専属料理人だけだけど)。
 一応、歴史の転換点に立ち会ったことになるのかな。
 ま、日本がアメリカの属国から解き放たれる機会だと思えばいいのではないか。
 ということで、祝杯でもやけ酒でもなく、専属料理人の並べてくれた普通メニューで高級ワインを一献。
  *
 グラタン、翁豆腐のあんかけ、伍魚福のローストビーフ・サラダ。あと、ブルディガラのクレッセントパン。
 早寝するのである。

11月10日(木) 穴蔵/ウロウロ
 ションベンがまんの日である。
 集合住宅の下水管工事のため、本日は朝9時から午後5時まで、いっさいの雑排水管への排水が禁止である。だから体内からの排水もできない。
 播州龍野へ行けばいいのだが、午前中に注文していた荷物が配達される予定で、外出もできず。
 困ったことである。
 幸い、荷物は9時過ぎに届いた。
 穴蔵にて資料を読む。
 11時頃に外出する。専属料理人はデパートその他へ行くという。
 アプローズ地下にて用を足す。ジュンクドー〜ヨドバシなどうろうろ。強制されての外出は楽しくないなあ。
 特に本日は穴蔵にこもっていたいのだが。
 三番街の正起屋で昼飯。
 地下街のトイレで用を足して、14時頃に帰館。
 3時間なら大丈夫であろう。ビール飲まなければ5、6時間は耐えられるはずだが、肌寒い季節にじっとしていると、落ち着かないなあ。
 ということで、やっと夕刻17時を過ぎて、ライフラインは正常化する。
 シャワー後、肉豆腐、刺身、野菜類並べてもらって盛大にビール。
 盛大に小便をして早寝するのである。

11月11日(金) 穴蔵
 ションベンがまんの日(その2)である。
 本日の排水制限時間は午前9〜12時。3時間なら大丈夫であろう。
 ということで、8時40分に膀胱をカラにして机に向かう。
 10時頃、ベランダから階下を観察。
  *
 おお、1階専用庭に、わが大小便が流れゆく配水管が敷設されている。なぜか作業服が真っ白である。茶色の方がいいんではないかい。
 しかし、昼までに間に合うのかなあ。
 と、正午にチィイム。「すんまへん、工事は15時までかかります」という。嗚呼。
 近くの公園のトイレ(ここはタクの運ちゃんがよく小便しに来る/以前の東洋ホテルの北東側)でションベン。
 河春の弁当を買って帰館。
 午後も資料を読んで過ごす。
 専属料理人はロフトのトイレまで行ったそうである。
 ま、こんなことは、あと3、4年あるまい。が、数年後には雑排水管(縦管)の交換という工事をやらねばならぬはずで、その頃にはおれも頻尿になってる可能性が高く、気が重いことである。

11月12日(土) 創サポ講義
 秋晴れ。暖かく、典型的な小春日和である。
 穴蔵にて机に向かって過ごす。
 小便をがまんせずに過ごすのがこんなに快適だとは思わなかった。
 午後に地下鉄で谷四へ。ちょっと確認したいことがあって谷町2丁目あたりをうろうろする。
 夕刻、エルおおさかへ向かう。
 と、北大江公園に20人近い集団。横を抜けるときに「タモリが……」とか聞こえたから、北側の階段見物に来はったグループなのであろう。先週の「ブラタモリ」で取り上げていた。
  *
 大阪高低差学会の新之介さんが案内役で、案内した場所のほとんどは『大阪「高低差」地形散歩』で紹介されている。ブラタモリの影響力、大きいなあ。
 18時〜創サポの講義。
 本日は中編と長編の2篇を中心に。
・幕末から明治を生きた医師の生涯。江戸に生まれ、大坂、長崎、相模、八丈島そして北海道へと移り住む。からむのは緒方洪庵や大村益次郎など幕末の人物多数、背景には幕末の動乱。ほとんど無名の医師だが、ある町に碑が建立されている実在の人物である。作者はその子孫であり、自宅から発見された資料に基づいているという。これはどう考えても長編に題材であり(秘材ともいえる)、吉村昭氏が存命なら書きたいといわれたのではないかとすら想像する。ぜひとも長編にしてほしいので、ここではこれ以上は書かない。
・普通の人間は気づいていないが「宇宙人」がクラスに数人くらい紛れ込んでいて、ごく普通の日常の裏では、宇宙の秘密を封じたあるパーツの争奪戦が繰り広げられている。こんな世界を舞台にした学園ラブコメ風アクションSF長編。ユニークな設定で、なんだか「隠れトランプ」を先取りしているとも読めるのである。
 対称的な2作品で、こちらも心地よい疲労感を覚える。

11月13日(日) 穴蔵
 終日穴蔵。
 久しぶりにタドコロ状態でボケーーーーッと過ごす。
 秋晴れが、午後は曇天。たちまち夕刻。
 夜、牡蠣フライ・キャベツ、茄子のなんたら、ピーマンのかんたら、その他で、イタリアの白ワインを飲む。まあまあ。
  *
 薄い雲がかかり、今年のスーパームーン(前夜祭)は、わがアタマ同様、ボケてるなあ。嗚呼。
 山之内幸夫くんの『山口組顧問弁護士』(角川新書)を読みつつ寝ることにするが、この本、『悲しきヒットマン』に較べると、うさんくさい気配が感じられる。
 細かくそれを指摘するかどうかは読んでからだ。


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