『マッドサイエンティストの手帳』423

●マッドサイエンティスト日記(2008年3月前半)


主な事件
 ・日本SF大賞(7日)
 ・JAZZ AT XIV琵琶湖(9-10日)
 ・SOLITON STUDIO 開設(15日)


3月1日(土) 播州龍野→大阪
 弥生三月朧月……午前3時にはそんな気配。
 が……
 夜明け前には雨が降るのであった……と、まるで「鞍馬天狗」のセリフだな。
 3月になって、春めくかと思ったら、意外に寒い。ちと悪寒がする。
 午前中、慌ただしく下男(おとこし)仕事。
 ひょっとすると風邪かもしれず、老母との接触は最小限にして、午後の電車でコソコソと帰阪。
 大阪に着き、駅前ビルのチケット・ショップに寄る。
 来週後半から、久しぶりに東京方面その他ウロウロするので、チケットの手配を行う。
 夕刻帰館。
 夜、専属料理人の作ってくれた豚肉なんとか煮、イカ・トマト・オニオンのなんとサラダ、その他を並べてビール、ワイン。
 少し体が温まった感じはするが、ともかく眠い。
 枕頭に届いている本や郵便物を積み上げて、そろそろ就眠である。

3月2日(日) 穴蔵
 終日穴蔵。
 朝4時前に起きる。昨夜から風邪気味?で喉と鼻水が気になってあまり眠れず。
 パジャマに防寒コート羽織って、近所のコンビニで「Asahi爽快はなのど飴(砂糖不使用)」1袋198円を買ってくる。これをひと粒舐めたら鼻と喉たちまちすっきり。たいしたものだ。近所の某医院、なにやっとるのかと思う。
 本日は日曜につき、大規模修繕工事はなく、静かである。
 気分よくなり、2度食事のために「自宅」往復以外、穴蔵に籠もって、雑読・雑聴・雑パソコン・昼寝の繰り返し。
 午前4時に起きてから夕刻まで、昼寝が5時間くらいか。気分がよくなったから昼寝できるのである。
 終日パジャマ姿のまま過ごしたのであった。
 疲労回復、明日から少しは仕事もするのである。
 色々読んだ中から……
 小松左京『小松左京自伝−−実存を求めて−−』(日本経済新聞出版社)
 
 日経連載の「私の履歴書」と小松左京マガジン連載「自作を語る」の改稿・追加・決定版・
 「私の履歴書」は読んでなかった。
 履歴書については、デビューまでは『威風堂々うかれ昭和史』という大著がある。デビュー後については、多方面に渡る活動記録をもっと収録してほしいと思うが、それを「自作を語る」が補っている。
 「自作」について語りながら、その作品の背景となった出来事が語られていて、これは聞き手、特に澤田芳郎氏の功績が大きい。
 他にも面白い本を読んだが、感想はあらためて。
 さあ、これからまた枕頭に本を積み上げて至福の時間を過ごすのである。

3月3日(月) 穴蔵/ウロウロ
 月初の平日であって、雑事多し。
 朝から小雨が断続的に降るが、ウロウロしなければならぬ。
 朝、近所の某医院へ。定期検診。血圧は正常、しかも寒いのにかなり低く……特に摂生に努めている気はないのだが。たぶんゼンジー北京師匠のおかげであろう。
 税務署へ行き、確定申告の書類を提出。還付金で8月、宮崎のジャズフェスに森山威男クインテットを聴きに行けそうである。これは桂米八師匠のおかげである。
 いったん穴蔵に戻るが、大規模修繕工事の音が凄まじく、仕事にならない。
 昼前に出て、梅田圏を徒歩でウロウロ。
 タイムマシンの部品関係と金融機関で月次の処理など。
 旭屋〜「ミムラ」〜ヨドバシ〜紀伊国屋を回って帰館。
 本日10018歩であった。
 工事音は少しましになったが、仕事の気力が失せてしまい、あとは本を読んで過ごす。
 夜、専属料理人が色々並べてくれた。
 
 手前のメザシから時計回りに、五目寿司、菜の花、マグロ刺身、高野豆腐、揚げ・大根煮。
 これでビール、冷酒(吉野方面の「やたがらす」なる銘柄で、山田正紀…じゃなかった山田錦)をいただく。
 五目寿司と国内産浅蜊の吸物で仕上げ。
 本日は「ひな祭り」で、世間に合わせたメニューであったらしい。ウチはひな祭り関係ないんだけどね。
 そろそろ寝る。明日はまたもど田舎行きである。

3月4日(火) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 実家とタイムマシン格納庫を往復しつつ、下男仕事と見張り番をこなす。
 相棒の某君がタイムマシンをみちのく方面へ移送のためである。
 これみなゼンジー北京師匠のおかげあるね。
 夕刻。
 本日は「二段構え晩酌」を試みる。
 18時過ぎに、老母の夕食につき合って湯豆腐などで軽くビール。
 老母の入浴、就眠後、おれも久しぶりに入浴、体を温める。
 湯上がりで、スパゲティを茹で、大阪から持参のイカ・ボイルとブロッコリ(昨夜の残り物である)を塩コショウで炒め、これにパスタをからめる。
 専属料理人に指示された通りに調理。プチトマトを添えたあたりが粋である。
 
 見かけはいまひとつだが、バカウマ。これでワイン、ハーフボトル。
 携帯CDプレイヤーとタイムドメンをセットして、デフランコやペプロフスキーなどのMP3をシャッフルで聴きつつ、遅めの晩餐となる。
 老母は補聴器を外せば消防車のサイレンでも起きる心配はないから、こういう場合は便利である。
 うーん、手間はかかるが、この晩酌方式、週に1、2度はいいのではないか。

3月5日(水) 播州龍野→大阪
 昨日に引き続き、タイムマシン格納庫にて見張り番。
 午前中、雲一つない快晴だったのが、午後、急激に寒くなり、粉雪が舞う。「真冬並みの寒さ」という予報は的中であった。
 午後の電車で大阪に向かう。
 明石海峡大橋あたりを午後3時半に通過。
 海面が黒に近い濃紺、空気は澄み、堺から和歌山方面までが見渡せる。イカナゴ漁が最盛期なんだなあ……と明石海峡を眺めていたのだが、なんとこの時、タンカーと貨物船など3隻が「玉突き衝突」して30分後であったのだ。
 たぶんタンカーの船影も見たはずだが、事後現場だとは想像もできない、静かな雰囲気であった。
 ヘリも飛行機も見なかった。
 クルマの事故とちがって、海の事故というのはこんなものなのだろう。
 クルマの事故なら大渋滞が発生するところだろう……ということで、
kikulog菊池誠教授の「相転移現象としての交通渋滞」は注目すべき記事である。前に西成活裕『渋滞学』を読んで「快著!」という感想をどこかに書いたはずだが、そうか、同じ研究グループだったのか。
 夕刻帰館。
 夜はまたも集合住宅の大規模修繕委員会である。
 ああ寒い。キンタマ収縮、ヒザが冷え切ってしまった。
 昨夜に引き続き「入浴」……おれとしては珍しい頻度だ。
 晩酌は22時頃になった。

3月6日(木) 穴蔵/ハチ
 穴蔵にて粛々と雑事を片づける……つもりであったが、うーん、本日も大規模修繕工事の騒音で落ち着かない。
 午後、梅田ウロウロのついでにハチに寄る。
 明利マスターに頼んで、午後の客ゼロ時間に、
2月17日USBターンテーブル「TTUSB10」で作成したCD-Rと元のLPの聴き較べを行う。
 ハチの装置でLPとCDを同時に再生、交互に切り替えつつ聴いてみる。
 アルテック・バレンシアから流れ出す音、なんと、おれにはほとんど区別できない響きである。
 おれが実家で聴き較べたのはLPをCD化した市販の8ビットのとの比較であって、むしろ87年当時の市販CDの方が薄っぺらい音であったことが判明。ノイズが多いと思ったのは、おれのLPの手入れが悪いためであった。
 マスターの判定でも、シンバルなど高音域がやや弱い程度で、性能は十分という。
 なお、おれが「TTUSB10」を買ったのはlongtailという通販サイト。ターンテーブルの歪み云々と愚痴めいたことを書いたが、ここの対応は極めて誠実なもので、おれはこの製品に満足していることを追記しておきたい。
 CD化工房を大阪にするか龍野にするか、パソコンとオーディオ機器を再配置しなければならず、迷うところだ。
 ……ということで、明日から上京、帰路も寄り道するところあり、久しぶりに4日ほど東海道をウロウロの予定。

3月7日(金) 上京/SF大賞
 久しぶりに上京する。
 これまた久しぶりに朝日ネットに寄る。
 パソコン通信の「朝ガス」から17年、HP開設から12年……知り合いがだんだん減ってきて、U村さんも今年には「自由」になる可能性が大きいとか。
 HPの機能について色々相談。やはりブログとの併用が便利なのかもしれない。が、マンネリだが現方式で細々やっていくのがいいようだ。
 有楽町駅前、交通会館地下の文具店でシステムダイアリーのバインダーを購入。直販店が減ってきて、通販以外ではここだけではないか。
 東京會舘まで歩く。
 夕刻、SF作家クラブ総会。
 18時30分から徳間文芸賞贈賞式。
 今年の受賞は……
 第10回大藪春彦賞
  近藤史恵『サクリファイス』(新潮社)
  福澤徹三『すじぼり』(角川書店)
 第28回日本SF大賞
  最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』(新潮社)
 第9回日本SF新人賞
  黒葉雅人『宇宙細胞』
  中里友香『黒十字サナトリウム』
 
 写真は左から、中里さん、黒葉さん、最相さん、福澤さん、近藤さん。
 久しぶりに会う方色々あり書ききれず。
 ちょっと早めに出て、渋谷へ移動する。
 「JZ-Bart」というライブハウスへ
 金子飛鳥のストリングス・グループに山下洋輔さんがゲスト参加。この2ndステージを聴く。
 「クルディッシュ・ダンス」や「スパイダー」など、アレンジが面白い。
 23時過ぎまで。
 山下さん、明日は金沢へ飛んで、能登海岸で「ピアノ炎上2008」のはず。
 ベースが吉野弘志さんであった。ちょっと挨拶して、あわただしく阿佐ヶ谷方面へ移動……が、山手線、中央線、ともに酔っぱらいで混み合っている。吉祥寺で「ホームから転落」があったらしく、遅れる。
 ボンクラ息子その1とメール連絡、時間があえば一杯飲む予定であったが、今夜は断念。

3月8日(土) 『地獄の饗宴』/ウロウロ
 朝8時過ぎ、徒歩6分のところからボンクラ息子その1がホテルのロビーまで来た。
 本日も仕事で出勤という。
 30分ほどいっしょに朝飯。
 上京しても会うのは朝だけというパターンが定着してしまった。
 昼前に渋谷へ行く。
 「シネマヴェーラ渋谷」へ。
 2月下旬から「東宝アクション」特集で、岡本喜八『地獄の饗宴』を見る。
 1961年に一度見ただけだから、実に47年ぶりである。
 「人質交換」場面のアクションは凄まじいものだ。
 午後、秋葉原へ。
 石丸3号館でデフランコ1枚購入。
 あと、中野晴行さん、マイク・モラスキーさんと会う。
 神田に近い場所にある「ショパン」という喫茶店(名曲喫茶ではないみたい)で色々と面白い話をする。
 あと南阿佐ヶ谷のホテルに戻る。
 夕刻、USBメモリーを持って、阿佐ヶ谷のネットカフェへ行く。
 インターネット・カフェというに初めて入る。
 ノートパソコンを持ってないし、ボンクラ息子その1のパソコンは使えないし、10分50円で3時間ほど、少しは仕事もするのであった。いと少なしを。
 周囲を観察するに、3割くらいが内藤大助の世界選手権を見ているみたい。
 ボンクラ息子その1とメール連絡するに、本日も遅くなるという。
 21時過ぎに、ひとりで阿佐ヶ谷いちばん街の「鳥正」へ行って、カウンターにて、煮込み、白菜漬物などでビール、湯割り。
 おばあちゃん、元気であった。何よりである。

3月9日(日) JAZZ AT XIV琵琶湖
 阿佐ヶ谷を出でて米原に向かう。
 東海道は日本晴れ。
 午後、米原から送迎バスで、琵琶湖湖畔にある高級リゾートホテル「XIV琵琶湖」に着く。
 「JAZZ AT XIV琵琶湖」
 ほとんど貸し切り状態にして、関西のトラディシュナル系6バンド集結、一夜、大デキシー大会というイベントである。
 大宴会場に豪華料理並ぶ。
 司会はクリス(おれと宿泊は同室/モラさんに引き続き、日本語の達者なアメリカ人に縁があるなあ)、末廣光夫さんの音頭で乾杯。
 演奏開始。
 出演は、
 ・NOグローリーランド・ジャズバンド
 ・マホガニーホール・ストンパーズ
 ・ロイヤルフラッシュ・ジャズバンド
 ・サウスサイド・ジャズバント
 ・ニューオリンズ・レッドビーンズ
 ・ニューオリンズ・ラスカルズ
  
 途中、cl、 tb、 tpそれぞれ勢揃いというセッションもあり、近江牛のステーキむさぼりつつワインしこたま。
 22時まで。最後は「聖者の行進」で大団円。
 出演者も会費支払っての参加という、デキシー・ファン大集結イベントであった。
 あと、夜中まで冷酒飲みつつジャズ友諸氏と歓談。
 たぶん1時頃に寝たはずである。

3月10日(月) ラスカルズ/帰阪
 琵琶湖畔にてさわやか……ではないな、朦朧と起床。
 小雨が降っているのであった。
 豪華朝食の後、湖畔をしばし散歩。
 昼前から隣接の教会にて、ニューオリンズ・ラスカルズのコンサート。
 河合さん中心のトリオから始まって、だんだんとメンバーが増えていく構成。
 河合さん、体調がいまひとつというが、「バーガンディ・ストリート・ブルース」はじめ、素晴らしい音色であった。
  
 1時間20分。最高のコンサートであった。
 ジャズ友諸氏と中華ランチの後、新快速で帰阪。
 夕刻帰着。
 ああ疲れた。
 雑事山積。が、明日から播州龍野へ行かねばの娘。
 
 夜は専属料理人が「ごく普通のメニュー」を並べてくれた。
 鯖味噌煮、ポテトと鶏肉の梅和え、水菜煮浸し、ポテトサラダ、揚げ生姜焼き、浅漬け。
 パーティ料理が続いたあとは、こんなのがいい。わかっているではないか。
 で、ビール、湯割り、たくさん。
 早寝。

3月11日(火) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 車中、ほとんどボケーーーーーッと眠りつつ移動したのであった。
 下男(おとこし)仕事が待ち受けているのであった。
 暖かくなったので助かる。
 が、啓蟄を過ぎているので、そろそろ嫌な動物の「忌避剤」を庭に撒かねばならんなあ。
 上京時に有楽町で買ったシステム・ダイアリーのバインダー(黒革)を、本日3/11「大安」を期して取り替える。
 
 おれが長年使っているのは
ナラコムのシステム・ダイアリーで、1976年に黒革バインダーを買って、30年以上使ってきた。
 背表紙上下がすり切れて、金具ん゛がむき出しとなり、そろそろ寿命。
 迷ったが、買い換えることにしたのである。
 これが最後の手帳となる。
 「手帳供養」をどうすればいいのか。山下さんの「ピアノ炎上」みたいな方法があるか。ちと考えねばならぬ。
 ということで、早寝。
 早起きして仕事……のつもりである。

3月12日(水) 播州龍野の日常
 暖かくなった。
 下男仕事の合間に、少しは仕事もするのであった。
 老母の夕食につきあってビールを飲みつつNHKニュース。
 「痴漢でっちあげ」された男性の独白は衝撃的である。
 示談金恐喝が狙いで、美人局よりもはるかに悪質。
 女が「自首」したからよかったが、逮捕された黒幕・甲南大法学部4年蒔田文幸(京都市山科区北花山寺内町)の名を未来永劫に忘れるな、諸君! ヒモ男だったのか? 週刊新潮のネチネチ取材に期待したいところだ。この外道、今岡清よりも劣るチンカスかもしれん。
 おれは男性専用車両を作ってほしい。
 SONYが
USB端子搭載のレコードプレーヤーを発表したと教えてくださった方がいる。
 うーん、カートリッジの性能がわからないが、ターンテーブルはアルミダイキャストで、こちらの方がよさそうな。もうちょっと待っていた方がよかったのか……。こうなると、各社が競ってUSB端子付を出してきそうだなあ。

3月13日(木) 播州龍野→大阪
 助っ人到着。
 下男仕事を交替して、午後、大阪へ帰る。
 久しぶりに自宅でゆっくり晩酌と思ったら、専属料理人、のっけから、
 「昨夜の大規模修繕委員会に欠席しますと管理人に伝えにいったら、『聞いてません』と叱責されたわよ!」とえらい剣幕である。
 なな、なんのこっちゃ!?
 おれも(半分は遊んでいるにしても)ややこしい身の上なのである。
 昨夜の欠席は先週修繕委員長に伝えている。念のために当日専属料理人に連絡させたのである。
 そもそも「出席できない」という連絡に「聞いてない」とは不思議な対応。
 消防署が火災通報受けて「聞いてない」と消火活動を拒否するのだろうか。
 そんなおかしな対応を、帰宅したばかりのおれに直接ぶつけてくる専属料理人の判断もおかしい。
 何しに帰ってきたことやら。
 食事した気分にもならず。
 どこかへ引越したくなってくる。
 ふて寝。

3月14日(金) 穴蔵
 久しぶりに雨である。
 終日穴蔵。
 雨のせいでもなかろうが、大規模修繕工事の音はほとんどなく、静かである。
 粛々とたまっている雑件を処理。
 夕刻、かんべむさし氏来穴蔵。
 軽くビール飲みながら定員2名非公開SF検討会を開催。
 といっても、本日はメインテーマなし、おれの東京報告と情報交換で終わる。
 むさしくん、ラジオで話せない話題ほど面白いようである。
 朝の新幹線で
下半身露出して逮捕された放送関係者……なんてニュースは、龍野にいた時なのでまったく知らなかった。
 知ってどうという話でもないんだけど。
 これが「冤罪」であるかどうか……田**くんの日頃の評判に関わってくるのであろう。
 甲南大法学部4年・撒田文幸のせいで一晩留置所に入れられた男性の場合、社長が直ちに弁護士をつけて最後まで支援してやるといってくれたそうではないか。
 おれがこんなことやったら、まずSF作家クラブ除名だろうな。
 宇宙船内における冤罪事件の予備実験だと強弁しても、かばってくれるメンバーはいそうにないし。
 なによりも日頃の態度がなあ……。

3月15日(土) 穴蔵/スタジオ開設
 朝、穴蔵へ、相棒の某君がタイムマシン陸送のついでに、龍野から荷物を運んできてくれた。
 USBターンテーブルとパソコン(XP機)である。
 このパソコンは
2006年8月30日に落雷で壊れたもの。兄が秋葉原のジャンク屋で電源を買ってきて、復活させたのである。ファンの音がちとうるさいけど。これに15インチの格安液晶モニターを接続。
 これをLPのCD化専用システムとして使うことにしたのである。
 
 穴蔵の一室にセット。
 ふだんは「SOLITON CORPORATION」の事務室として使っている部屋で、これから当分の間、秘密スタジオとなる。そうか「SOLITON STUDIO」に改称すればいいわけだ。
 ということで、2時間ほどこもって色々調整。
 記念的1枚目として、enjaの「DISTANT THUNDER」をCD化する。
 山下洋輔トリオにマンフレッド・ショーフが参加、ジャケットに「HACHI」の譜面が載っている。
 なによりもこのLP、昨年急逝した北海道のNさんが見つけて可児市まで持ってきてくださったもの。
 Nさん供養の意味でも、1枚目にふさわしいではないか。
 
 ということで、CD完成。photoshopを使って、ジャケットも表裏忠実に小型化した。
 DENONプリメインアンプ+ダイアトーンで再生。
 森山さんのダイナミックなドラムが流れ出した。いいなあ。
 Nさん……というより、はっきり長瀬さんといった方がいいか。ありがとうございました。


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